京都右往左往

京都で彷徨っている

祇園祭・山鉾巡行は烏丸御池以西がおすすめ

祇園祭前祭り。17日は山鉾巡行の日。

今年は祝日に当たったので、子供も学校が休みだしという事で、連れて行ってみた。

 

自分自身、山鉾巡行を見に行くのは小学生の時に親に連れて行かれて以来ではないだろうか。

その時の記憶としては、河原町通の人混みの思い出しかなく、その後何十年も「あんな人混みに行きたくない」と、ずっと敬遠していた。

 

そうは言っても私も大人になって、色々と祇園祭について知るようになる内に、「これ、巡行のスタートである四条烏丸からコースに沿って四条河原町河原町御池あたりではなく、所謂ゴール付近である烏丸御池あたりに行けば混雑マシじゃない?という考えが思いついた。

 

 そうなると、家を出るのはゆっくりでいいかという事で、クーラーの効いた部屋でKBS京都テレビの巡行中継を見てから出発。

 

今年の中継はゲストに俳優の近藤正臣さんが出ておられたのだけれど、Twitterで見かけた感想からも分かるとおり、今年はいい中継だった。

 

 

そんな中継を途中で切り上げ、地下鉄で烏丸御池へ。

早くも帰路につく見物客や、鉾について西へ進む人達で賑わう界隈だけれど、御池通りは歩道も広いので見物スペースは余裕で確保。

 

 

現地に着くと、丁度目の前には函谷鉾が停まっていた。

どうやら西の方を見ると、この先の新町通の交差点で巡行の先頭を行く長刀鉾が辻回し(大きな鉾の下に濡れた竹を敷いて、その上を車輪を滑らせ方向転換する事)の為に停まっていて、その為後続の山や鉾が全てストップしているという状態。

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そんな訳で、長い時間ゆっくりと鉾を眺める事ができた。

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いよいよ鉾が動き出し、次にやってきたのは芦刈山。

一昨日に宵々山で見た山でもある。

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烏丸御池の交差点に月鉾が差し掛かった。

その巨大さに圧倒される。

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丁度いい感じで我々の目の前で鶏鉾停止。

また新町通で辻回しが行われているようである。

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順次行列を詰める為に後続の山が横に並んだり追い越したりも。

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そして、「エーンヤーラヤー」の掛け声とともに再び出発。

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蟷螂山がやってきた。

子供も、宵々山でも見たし先ほどのテレビ中継でも見ていたので大喜び。

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からくりが動くところもしっかりと見る事ができた。

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菊水鉾。これまた巨大。

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時刻はお昼を回り、子供もお腹が空いてくる頃なので、ここらで離脱して食事ができる場所を探そうと姉小路に出てみれば、巡行を終えて鉾町に帰る油天神山に遭遇。

せっかくなので少し後をついて行ってから、運よく空いていた店を見つけてお昼ごはん。

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昼食を済ませ、地下鉄に乗ろうと烏丸御池の交差点に来てみれば、丁度巡行のしんがりである船鉾が新町通で辻回しをしているところだった。

有料観覧席の観客は去り、早くも座席の撤去作業が始まている御池通の横断歩道を渡りながら1枚シャッターを切る。

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今まで人混みが苦手で敬遠していた山鉾巡行だけど、こういう見学方法ならそんなにストレスを感じる事なく楽しめる事が分かった。

また、休日に巡行日が重なる年があったら行ってみようかなと思う

 

 

 

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月刊京都2017年7月号[雑誌]

月刊京都2017年7月号[雑誌]

 

 

祇園祭宵々山は今年も人混みを避けて

今年の祇園祭の前祭りは丁度宵々山・宵山・巡行の日が土・日・祝の三連休という事で、折角なので子供を連れて行ってきた。

 

まずは土曜の宵々山。

三連休で人出も多いだろうという事で、基本的には昨年と同じく四条烏丸の南西を中心にブラブラする作戦で。

コンデジソニーのRX-100)をポケットに入れて出発。

 

 

地下鉄烏丸線四条駅の一番南側の出口から地上に上がり、歩行者天国となっている烏丸通に立ち並ぶ屋台でまずは腹ごしらえをしてから、仏光寺通りを東へ。

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すると偶然通りがかった呉服屋さんの中でタペストリーの展示をやっているようで、フラリと入ってみれば、飾られていたのは尾形光琳作の紅白梅図屏風を織物で編んだタペストリー。

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NHKEテレびじゅチューンが大好きな我が子、偶然とはいえ番組で取り上げられていた作品が見られて大喜び。


 

 奥に細長い、いわゆる鰻の寝床な京町家。

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仏光寺通りを西に歩いていくと、遠くに木賊山の駒形提灯の灯りが見えてきた。

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昨年も見た、美容院の店先に並べられた手づくりのミニチュア山鉾を今年も見物。

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西洞院を北に上って芦刈山へ。

事前に妻がこのTシャツや粽に書かれたフォントを見たようで、それが大層気に入り今日はこれを目当てに来たような物。

粽には各山鉾ごとに異なったご利益があるのだけど、特にそういうのを気にせずビジュアルに惹かれただけで買ったので今ご利益を調べてみたら縁結び・夫婦円満だそうで、よいじゃないか(笑)。

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芦刈山から今度は四条通を渡って蟷螂山へ。

この山はさすがにビジュアル的に分かりやすいので子供にも好評。

今年は雨の心配が無かったのでビニールが掛けられる事も無く、全貌がしっかり見る事ができて良かった。

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それにしても、Eテレでやっていた香川照之の番組を見て以来、このカラクリ人形を見ても彼の姿が思い出されてしまっていかんともしがたいな。

 

 

そろそろ子供も歩き疲れてきたので帰路に。

四条通はこの混雑なので、遠回りだけれど来た道をのんびり帰る事に。

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帰りがけに見かけたこの看板。

猫も杓子もインスタ映えインスタ映えというこのご時勢。

新語流行語大賞に・・・入らないだろうなぁ、あの選考委員じゃ。

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さすがに三連休なので、昨年に比べれば人出は多かったけれど、それでも人混みでグッタリする事も無く祭りの雰囲気を楽しめたので良かった

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月刊京都2017年7月号[雑誌]

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Leaf(リーフ)2017年8月号 (夏の京都さんぽ136)

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  • 出版社/メーカー: リーフ・パブリケーションズ
  • 発売日: 2017/06/24
  • メディア: 雑誌
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江ノ電沿線を徘徊する(その3)

過去2回書いてきた江ノ電沿線旅行記も最終回。

 

 

最近バリアフリー化工事に伴って、ガラッと印象の変わった稲村ヶ崎駅にやってきた。

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ここからまたもや江ノ電に乗って藤沢方面へ。

江ノ電の車内から車窓を撮る、という事を以前から一度やってみたいのだけれど、混雑する車内ではなかなか難しく実現した試しがない。

今回もこれで精一杯。

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再びの鎌倉高校前駅で下車。

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鎌倉高校前の例の踏切、時刻は18時近くになっても結構な人出。

耳に入るのはほぼ中国語という感じ。

普段なら駅から踏切までの歩道に自転車やバイクを停めたサーファーの人の姿もあるのだけど、この日は前述の通りサーフィンをする人も皆無なので余計に観光客が目立つ。

そういう人達を効果的に画面に入れて撮る事もできるのだろうけど、今回は人を排してイメージ的に切り取ってみた。

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海岸に降りて、人もまばらな海を撮ってみる。

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海へくると最近はバカのひとつ覚えみたいに三脚を立ててロングシャッターを切るのがお気に入りなのだけれど、手持ちのNDフィルターではこれで限界。

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だいぶん日も翳ってきたので、駅に戻る。

やってきた江ノ電に乗ってひと駅、腰越で下車。

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街の風景をスナップしながら隣の江ノ島駅まで歩く。

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今回、江ノ電は心置きなく撮影できたけれど、海岸沿いの風景、特にサーフィンをする人の写真が撮れなかったのが心残り。

これを書いているのが旅から帰って3ヶ月後なんだけれど、早くもまた再訪したくなっていたりする。

次はサーファーも撮りたいし、久しぶりに江の島に行って猫も撮りたい。

夜のスナップもしたいし、本当に行っても行っても飽きない場所である

 

 

 

 

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江ノ電10キロ15駅の小旅行 (OAK MOOK)

江ノ電10キロ15駅の小旅行 (OAK MOOK)

 

 

江ノ電沿線を徘徊する(その2)

 前回からの続きです。

 

 

長谷駅周辺の裏路地をブラブラして、再び江ノ電に乗車。

このところ鎌倉に来るのは連休などの多客期ばかりだったので、並ばずに江ノ電に乗れるのがありがたい*1

 

 藤沢方面に2駅戻って稲村ヶ崎で下車。

駅から海に向かって歩いていき、道の先に海が広がるこの交差点が大好き。

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海岸に下りてみると、波のコンディションが悪いようでサーファーの姿は皆無。

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実は今回の旅では、サーファーの浜辺での姿などをスナップできれば、などど思っていたのだけれどアテが外れた。

なので作戦変更。

まだ陽は高いけれど、日差しは強いのでカメラの設定をWB晴天日陰に、そしてコントラストを上げて、太陽の方角へ砂浜を歩いていく。

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砂浜を七里ガ浜の駐車場まで歩き、階段を上って今度は江ノ電の線路沿いをさっき降りた稲村ヶ崎駅方面へ引き返す。

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ここまでサーファーの姿が皆無なタイミングで歩くのはもしかしたら初めてかもしれない。

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江ノ電の線路と134号の間の宅地が立て並ぶエリアに広大な空き地が広がっていた。

工事の看板によると高齢者関連の施設ができるよう。

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最近は土地ができると駐車場かコンビニか高齢者関連施設か、というくらいに高齢者向けの物件の新設が多い気がする。

叶わぬ夢だけれど、老後にこんな場所で余生を暮らせたら、なんて思いながら足を進める。

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稲村ヶ崎の駅に近づいてきたところで見かけた看板。

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フジテレビジョンを初め、いくつかのテレビドラマやバラエティ番組の撮影で使用された有名なお店だけど、フジテレビジョン名義でのこの看板には少し違和感を覚えた。

勿論書いてある通り迷惑行為は慎むべきなのだけど、フジテレビジョンの名の下に「固く禁じます」と書かれると、何故フジテレビジョンにそのように上から言われないといけないのか、と思ってしまうのは私の了見が狭いからなのであろうか?

 

そんな事を思いながら稲村ガ崎の駅の方へ更に歩を進めたところで、次回に続く

 

*1:そもそも並ばないと乗れない時期は時間が勿体無いのでひたすら歩いている

江ノ電沿線を徘徊する(その1)

旅から帰ってきて3ヶ月も経ってしまった。

沼津へ寄り道したものの、旅の本来の目的は鎌倉に行って江ノ電沿線を撮り歩く事。

ライフワークといってはおおげさだけど、1年に1度はこのあたりに来ないと気が済まない体になってしまっている。

 

そんな訳で、沼津からJR東海道線で藤沢へ。

JRの駅を出て、ホームのドーム型屋根が特徴的な江ノ電藤沢駅に向う。

 

桜の後、GWの前という一瞬エアポケットな時期なのだろうか、繁忙期に比べればそこまでの混雑ではない印象(とはいえキッチリ満員電車ではあったが)。

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ホームに泊まっていたのは最近塗装が江ノ電標準色の緑色に塗り替えられ、方向幕もLEDに変更された2000形。

季節ごとに変わる車止めの飾りは桜の造花。

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写真を撮っていたら、先ほど停まっていた2000形が発車してしまったので、次に来た10形に乗車。

車両最後方の車掌室前の席に着席。

10形の車体端は進行方向に向かった座席配置なのが嬉しい。

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10分ほど揺られて、まずは腰越で下車。

先ほど乗っていた10形が走り去るのを撮影して、ここからは線路沿いを鎌倉方面に写真を撮りつつ歩く事にした。

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お隣の鎌倉高校前駅が見えてきた。

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ここから再び江ノ電に乗って、次は長谷駅で下車。

この駅は何度も降りた事があり、大仏や長谷寺方面、由比ガ浜大通り、もしくは海岸方面にとあちこちこの駅を起点に歩いた事があるのだけれど、意外な盲点というか駅のすぐ裏手、北側にある小さい路地には足を踏み入れた事が無かった。

そんな路地にあるお店がTEMPO. KITCHEN & GALLERYさん。

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丁度こちらで江ノ電の写真展が行われているという事で、見学がてら美味しい珈琲で休憩。

駅の反対側(南側)は観光客でごった返すエリアなのだけれど、一筋裏のこちらはエアポケットのように静かで落ち着く場所。

 

お店のすぐ横を江ノ電が通る。

右手に写っているのは長谷駅のホームという立地。

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このあたり、小さい路地が何本か線路を横切る。

その界隈を右往左往しながら江ノ電を撮影。

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長くなるので続きます

6月に読んだ本・雑誌・漫画

<POPEYE2017年7月号>
特集は「お邪魔します、京都。」
年に1度ほど、HanakoやOzマガジンで必ず登場する京都特集号。
それらは当然、この雑誌のターゲットである女性に向けての物なので、取り上げられるのものの多くはキラキラスイーツ、小洒落た雑貨、お洒落カフェでランチ、木漏れ日差す寺社の境内で自分探し、なのである(一部筆者の偏見を含みます)。


掲載される写真も彩度低め、ハイキー、一言で言うならインスタ栄えしそうな写真たち、なのである (一部筆者の偏見を含みます)。

 

一方こちらはPOPEYE。

ターゲット層はシティーボーイ・・・シティーボーイってなんやねんって話ではあるけれども、要はオトコ。
オッサンでも若者でもどっちでもいいけれど、男性向けなのである。
そこには緑寿庵清水も出てこないしクロッシェも出てこないし、そうそう「ほっこり」なんてワードも皆無かな。


代わりにあるのはサウナの梅湯であったり中華そばみみおであったりサンボア(それも祇園木屋町・京都の三店舗並べて)だったり。

勿論HanakoやOzマガジンに載ってそうなお店も載ってはいるんだけど、あくまでそれらも男目線での紹介。

 

これまでも、多分40~50代の男性を想定ターゲットにしたような雑誌での京都特集はあったけれど、それらはおしなべて想定ターゲット層がそんなのだから高級店だったり一見さんお断りの店を覗く内容だったり、私くらいの世代にはちょっと敷居が高かった。

 

その点POPEYEである。
もう、待ってましたというところで、松浦弥太郎が好きな京都の庭を案内するし、(しかもその頁では有名無名様々な寺社仏閣の庭を紹介する中で一件コーヒーショップの中庭が混じっているあたりがニヤリとさせる)、くるり岸田繁はカルネを評して「かったいパンにうっすいハムと玉ねぎ、ベチョベチョのマーガリン。安くて、いなたくて*1、ウマイ」という愛に溢れる表現で絶賛し、観光地じゃない普段着の京都を紹介するのに大手筋商店街を「わざわざ京都来て大手筋か」の一文と共に紹介する。

トドメに、ページを捲って千丸の大衆酒場寿海が出てきた時にはひっくり返りそうになりましたけれども。

 

文字が細かくてページ数も多くて圧倒的な情報量。
こういう特集を待ってたんだよなぁ、とお腹一杯で読了した

POPEYE(ポパイ) 2017年 7月号 [お邪魔します、京都。]

POPEYE(ポパイ) 2017年 7月号 [お邪魔します、京都。]

 

 

 <散歩の達人2017年06月号>

特集は「鎌倉・江ノ電
年に1~2度ほど、HanakoやOzマガジンで必ず登場する鎌倉特集号。
それらは当然、この雑誌のターゲットである女性に向けての物なので、取り上げられるのものの多くはキラキラスイーツ、小洒落た雑貨、お洒落カフェでランチ、木漏れ日差す寺社の境内で自分探し、由比ガ浜ビーチコーミングなのである(一部筆者の偏見を含みます)。


掲載される写真も彩度低め、ハイキー、一言で言うならインスタ栄えしそうな写真たち、なのである (一部筆者の偏見を含みます)。

 

一方こちらは散歩の達人

ターゲット層はどちらかといえばアラサー以上の男女だと思っているですけどどうなんでしょうか?

前述のPOPEYE京都特集に比べれば、まだ女性誌の特集に寄っている感じもありますけれど、読み物豊富でただのお店紹介の羅列にならないあたり、こちらも読みごたえ充分。

また来年の特集も期待しておきます

散歩の達人 2017年 06月号 [雑誌]

散歩の達人 2017年 06月号 [雑誌]

 

 

 

<いぶり暮らし6巻/大島千春>
今回も手堅く美味しそうな一冊。
ところでこの作品、基本的には主人公の自宅で自家製の燻製を作って食べる話なので舞台設定とかこれまで気にして読んでいなかったのだけれど、
今号には旅行回があって、なんだか特急サンダーバードっぽい形の特急に「0」と書かれた番号のホームから乗車し、向かった先はなんだか私自身が見た事ある気がする湖があって、見覚えのある温泉配湯所があって、浮御堂があって・・・ってこれ片山津温泉じゃないか?と思ってたら、主人公達が泊まるホテルの外観が明らかに自分も泊まった事のあるホテルとそっくりでびっくり(韻を踏んだ)。
という事は、0番線のあったホームはやっぱり京都駅だし、京阪神あたりが舞台地だったんだなぁ・・・と思って他のページを読み返してみたら、これまた見覚えのあるJR高槻駅前の風景が描かれていた。
作者の方は京都精華大のご出身らしいので、このあたりが舞台になっていてもなんらおかしくはないんだけれど、自分自身が勝手に東京近郊あたりの舞台設定だと思い込んでいただけあってちょっと驚きだった。

いぶり暮らし 6巻

いぶり暮らし 6巻

 

 

*1:ところで、いなたいって表現は関西弁?京都弁?なんですね。今回妻に指摘されて初めて気が付いた

京都鉄道博物館の鉄道大回りの旅クッキーが面白い

先日、家内が友人と連れ立って京都鉄道博物館へ行ってきました。
私自身も以前に家族で行ったのですが、その時は休日で来館者も沢山だし子供が見たいものをメインに見て回ったので自分の見たいものはそんなにじっくりとは見れず。

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マルスの端末とかもう少しゆっくり見たかったものですが(笑)。
その点、6月の平日は人も少なくゆっくり見学できたようで、うらやましい限りです。

 


そんな彼女がわざわざ土産を買ってきてくれました。

私が喜ぶんじゃないかという商品を見つけたと言って差し出したのがこちら。

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「鉄道大回りの旅クッキー」

 

 

 

・・・もうね、100点満点。

よくできた嫁である(笑)。

 

なんだこれ、面白いなぁ。
中身はというと、クッキーに駅名標を印刷したものなのですが、パッケージに入れる駅名のチョイスを鉄道大回りの旅にちなんだ駅で選んでいるのが素敵じゃないですか。

 

 

パッケージを拡大するとこんな感じ。

大阪近郊区間の境界駅が書かれていますね。

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開けてみると、鉄道大回りの旅についての説明が書いてあります。

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ここで鉄道大回りの旅について文章で説明していると長くなるので、詳しくは画像をご覧ください(←手を抜いたな)。

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この鉄道大回りの旅、最安運賃で長大な距離を乗車する事ができる為に、これまでJR各社は特に公式に推奨してはいなかったと思うのですが、JR西日本が運営する京都鉄道博物館で公式のロゴ入りでこういう商品が出たという事で、これはもうJR西日本さんのお墨付きをいただいたと言う事でよいのではないでしょうか。



で、肝心のクッキーはこんな感じ。

実際に駅に設置してある駅名標と同じく、路線ごとに色が変わっているの芸の細かさ*1

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草津 奈良 京都 近江塩津 日根野 米原 近江今津

王寺 放出 高田 久宝寺 木津 加茂 柘植

以上14駅。

 

 

でわでわ、実際に並べてみて大回り乗車のルートを検討して楽しんでみ・・・あれ?

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これ、大阪環状線以西がありませんね。

このルートで大回り乗車をやれっていうお題なのかしら?

 

そしてよくよく見ると、例えば近江今津や加茂は路線分岐駅でもない途中駅*2だし、日根野大回り乗車で使えない盲腸線*3である関西空港線への分岐駅だし、この3駅の代わりに例えば大阪・尼崎・天王寺なんかが入ってくるともっと色々なバリエーションが楽しめたのかなぁ、なんて。

 

 

いや、これってもしかしたらもっと多くの駅名標が用意されていて、その中からランダムで14枚が封入されているやつなんだろうか?

 

なんですかそのカードゲームのブリスターパックみたいな仕様は・・・と思って画像検索してみたら、今回封入されていなかった加古川のクッキーが入ったパッケージの写真を発見。

 

 

これは、近いうちに私も行ってもうひとパッケージ買ってこなければいけませんね(?)。

 

 

 

ちなみにこのクッキー、製造元はどこかなーとパッケージの裏を見てみると、株式会社美十とありました。

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株式会社美十・・・どこかで聞いたことある気がするなぁ、と思って調べたら京都土産でおなじみの生八つ橋「おたべ」や最近人気らしい「京ばあむ」などを作っている会社でした。

というか、この会社の運営する洋菓子店の記事を以前このブログでも書いてましたね。

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そんな鉄道大回りの旅クッキー。

こんなものを見たせいで、久しぶりに時刻表を出してきて机上旅行でもしたくなってきちゃいました

JTB時刻表2017年6月号

JTB時刻表2017年6月号

 

*1:鉄道ファンって細かいところにウルサイからでしょうか

*2:運用上は終点の列車がある駅ではあるけれども

*3:行き止まり線