京都右往左往

京都で彷徨っている

【読了】はんなりギロリの頼子さん 1

京都人というのは京都本が好きなんじゃないかというのは前から思っていて、京都市内の書店には京都特集の雑誌が発売されると大量に平積みされるし、京都を舞台にした小説や漫画も結構プッシュされている気がする。

 

まあ、他所の土地でもそれぞれにそんなところはあるような気もするけれど、京都という土地柄、ご当地本の出版件数は他所の土地より多いだろうし、実際に書店に行ったらそう感じてしまうのは事実。

そんなご他聞に漏れず、私も結構京都を舞台にした書籍はチェックしたりもするのだけれど、今回手に取ったのはこちら。

 

はんなりギロリの頼子さん 1 (ゼノンコミックス)

はんなりギロリの頼子さん 1 (ゼノンコミックス)

 

 

購入前に読んだamazonの商品紹介にはこのように書いてあった。

冷たい目つきのせいでこわそうだけど、実はちょっぴりシャイでとっても優しい☆そんな頼子さんが、観光名所や美味しいものなど、京都の素敵ポイントをご紹介♪

なので、実際の京都の土地を主人公が紹介なり案内する感じの本なのかな?と思っていたらそんな事はなく、実際の店舗名や雰囲気を改変していたりするのねこれ。

それもまた、うまいことモデルとなった(であろう)店舗に良く似せて描かれているものだから、京都に詳しい人や地元民なら「ああ、あの店」と分かるものの、そうではない人がこれを読んで実際にそんな店があると思って探してしまわないかな、とかいらん心配をしたり。

こういう場合、巻末なんかにモデルとなった店舗リストを載せて観光案内でもつけておくと親切だし本の印象も変わってくるんだけど、それもないのでなんだか不親切だなぁ、と。

 

かといって、ストーリ重視かというと、見た目はとっつきにくい主人公が実は親切で困った観光客を助けるという、まあありがちな感じのストーリー。

 

狙いどころはいいと思うのに、なんで店の紹介を実際の店舗でやらないのかなぁ、と。

そればかりが気になってしまい、少し残念な印象を持ってしまった本だった

 

 

 (追記)

amazonのレビュー見てたらこんな事を書いている人がいた

それはさて置き、東山あたりのどこかに住んでいると思われる頼子さん、今日も街角でお節介を焼いているのでしょう(*'ω`*)

主人公(頼子さん)のタバコ屋、作中の風景や文章を見ているとこの方の言う東山ではなくて東本願寺西本願寺の北側あたりだろうな、と私は思ってる。どうでもいいけど