京都右往左往

京都で彷徨っている

祇園祭始まる。今年は神幸祭に行きやすい日程

7月1日です。
月が変わった途端、湿気がちで暑い京都の夏っぽい天候になりました。

そんな訳で今日から祇園祭です。

 

京都にお住まいではなくて祭りに興味がそんなに無いと、どうしても7月17日の山鉾巡行祇園祭と思われている方もまだまだ多いのではないでしょうか?
実際には今日7月1日の吉符入から31日の疫神社夏越祭まで、1ヶ月を通して様々な行事、神事があるのが祇園祭です。

www.gionmatsuri.or.jp

 

とはいえ、祭りのクライマックスが山鉾巡行なのは間違いなくて、今年は前祭りの巡行が3連休の中日に当たっており、見物の方も多いのではないでしょうか。

という事は、前祭りの山鉾巡行の日の夜に行われる神幸祭神輿渡御も翌日が(カレンダー上)休みなので、比較的見学もしやすい。

 

神幸祭
これまたご存知ない方も多いと思われるのですが、前祭りの山鉾巡行の日の夜、3基の神輿が八坂神社の前から出発し、3基それぞれが別のコースで京都の街中を練り歩き、その日の深夜に四条寺町にある御旅所に再び集まります。
これが神幸祭

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3基の神輿は1週間そこに鎮座します。

この7日間、毎日無言でこちらにお参りすると願いがかなうとも言われています。

祇園の芸舞妓さん方もお参りされるとか。 

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そして、神輿は24日の後祭りの日の夜、再び街を練り歩いて八坂神社へ帰ります。
これが還幸祭

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神輿には八坂神社の神が乗っておられて、この神様が街中の災厄を払うというのが祇園祭の本来の意義で、山鉾巡行は実は神輿の露払いの意味なのだそうです。

www.kyoto-np.co.jp

という事で、最後に八坂神社に集まった3基の神輿は並んで置かれ、神輿から八坂神社に神様を戻す神事が行われます。

この時、境内の明かりは全て消され、見物の方にも携帯・スマホやカメラの明かりも点けないように厳重に注意されます。

真っ暗な境内で厳かに行われる神事は、なかなか感じる事のできない体験でしょう。

 

神幸祭還幸祭も、全てが終わるのは終電も終わる頃なのですが、もし17日や24日の夜に京都に宿を取っておられる見物客の方は、是非こちらも見学していただきたいな、と思うのです