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京都で彷徨っている

妄想 シン・ゴジラにみる庵野監督の鎌倉愛

 さて、前回シン・ゴジラを見た感想記事をアップしましたが、ネタバレに慎重になるあまり書いててしんどかった(苦笑)。

305f.hateblo.jp

 

相方も無事視聴を済ませ、大興奮で帰宅してきたので、今回は心置きなくネタバレ感想を書きますよ。

 

作品自体のあれこれというより、局所的に自分がツボに入ったところなどですが、いやー、ネタバレ気にしないとノビノビ書けるわ(笑)

 

という訳で、以下ネタバレになります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去になんどか記事にしたりそれっぽい事を書いたりしたかと思いますが、鎌倉という街が好きで、趣味の写真を撮りに年に1回ほど、かれこれ15年ほど通っています。

 

そんな中でのシン・ゴジラ

予告編の映像で逃げ惑う人々の上を通り過ぎる巨大な尻尾のシーン。

あれ見てすぐに「あ、御成町だ」って思っちゃいましたもんね。

ゴジラ鎌倉に来るのかー。庵野監督鎌倉住まいだしなぁ」なんて思いながらワクワクして劇場へ向かいました。

 

で、映画を見ているとゴジラはまず東京に上陸。

メインの戦場は東京と聞いてたので「あれ、鎌倉は?」と思ってたら一回海へ帰りましたね。

余談ですがあの第二形態のビジュアルはキツかったー。特に目。

生理的にムリw

 

一旦東京湾に去ったゴジラが、今度は相模湾に姿を現します。

 見慣れた稲村ヶ崎の公園から望む江の島。そこにゴジラ

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いやあ、リアリティーあったなぁ。

江の島との対比でゴジラの巨大さがよく分かる。

ゴジラはそのまま上陸するかと思いきや、稲村ヶ崎を回りこんで由比ガ浜へ。

材木座の光明寺から見るゴジラ、最高。

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由比ガ浜に上陸したゴジラは鎌倉の市街地を北へ向かいます。

途中、逃げ惑う人々の向こうに走り去る江ノ電300形の姿。

そう、江ノ電は走り去ったのです。

作中、京急ゴジラの攻撃で吹っ飛び新幹線やJR在来線は無人新幹線爆弾や無人在来線爆弾として哀れ玉砕、名誉の戦死をとげます。

しかし、江ノ電は直接的に破壊されるシーンはありませんでした。

このあたり、鎌倉にお住まいの庵野監督の鎌倉愛・江ノ電愛ではないでしょうか(勝手に決め付けた)。

ゴジラシリーズでは分かりやすいランドマークの破壊がつきもの。

過去東京タワー、国会議事堂、東京都庁、みなとみらい、エスパルスドリームプラザの観覧車、名古屋城大阪城京都タワー、瀬戸大橋・・・

ゴジラに破壊された有名スポット - Wikitravel

 

鎌倉に来て、しかもあの歩行ルートなら長谷の大仏は破壊されそうだし、上陸したシーンの由比ガ浜海浜公園には引退した江ノ電車両も展示してある。

まあ、この2つをはじめ今作のゴジラが壊すにはスケール間が小さすぎるというのはあるんだけど、それにしたって空撮でゴジラ鎌倉市街地を歩いているシーンはあるものの直接的に街が破壊されるシーンは映ってなかったんじゃないかな?

まだ1回しか見てないので自信が無いですけれども。

 

やっぱり監督も自分が住む町を直接的に破壊される姿を映すのは気が引けたのかなー、なんて。

これはただの妄想で戯言ですけど。

 

 

 とまあ、自分の好きな鎌倉の事ついて思った事をつらつらと書いてみました。

ついでなんで、各ネタバレ感想ブログでも散々書かれていることですけど、私が鑑賞時に思ったところとネタバレブログを色々見てから「ああ!」と気づいたところを羅列してみますと

 

  • なんせ冒頭の東宝のロゴですよね。最初に現在のロゴが出た後、昔の東宝マークを出すんだもん。過去の作品への敬意の表れですね
  • そして冒頭、漂流するプレジャーボート。当然初代ゴジラの冒頭であり、84ゴジラの時も漂流漁船からだったから見てて嬉しくなってくる
  • そのプレジャーボートの船名がGROLY-MARU。初代ゴジラ冒頭の漂流漁船栄光丸と繋がりますね。細かい
  • 冒頭、船上に誰もいない船。そして乗っていたと思われるのは謎の研究者というあたりは劇場版パトレイバー第一作にも似ているなと思った
  • パトレイバーといえば、平泉成演じる臨時総理が最後「で、何処にハンコ押したらいいの?」っていうところは後藤喜一を連想した
  • 今作の世界観では初代ゴジラは勿論それ以降のゴジラも無かった事になっており、人類が初めて目の当たりする謎の巨大不明生物という位置づけ。それを「ゴジラ」と命名した経緯は、第一作と同じく大戸島で神の化身を意味する「呉爾羅」に由来するというのがもう第一作へのリスペクトですね
  • 劇中何度も流れるエヴァの「デーンデーンデーンデンデンドンドン」(曲名知らない)は、あれがエヴァの曲という事関係なくああいう緊迫したシーンに流れる曲として普遍的な曲として浸透してるって感じた。結婚式に結婚行進曲、運動会に天国と地獄、緊迫したシーンにデンデンドンドン(曲名知らない)くらいのスタンダードナンバー感
  • ピエール瀧さんはあんなコテコテの自衛隊服を着ていてもピエール瀧という存在感。それでいてあまりにも溶け込みすぎている名俳優っぷり。電気グルーヴでの感じやしょんないTVでの広瀬との砕けたやり取りばかり普段見ているから、たまに俳優ピエール瀧を見るとすごい違和感なんだけど、でも名優なんだよなぁ
  • 最後のゴジラへの経口投与は口に何かを投与するという事ではvsビオランテに通じるのか。「薬は注射より飲むのに限るぜ、ゴジラさん」って峰岸徹の名台詞ありましたな
  • それにしても「無人在来線爆弾」という文字のインパクトよ(笑)。

    ああいう兵器を思いつくあたり庵野監督って鉄道好きなんじゃない?と思ったら、奥様の安野モヨコさんの座談会記事で監督は鉄道もお好きだという事が書いてありました。

    フィール・ヤング | 安野モヨコ「オタ嫁座談会」

  • 無人新幹線爆弾については、いっそ500TYPE EVAを突っ込ませたらとか一瞬思ったけどそこまでやると悪ノリが過ぎるか。

    新大阪以西しか走っていないJR西の車両を東京駅まで持ってくるのはわざわざ感あるしね。

    www.500type-eva.jp

  • そしてエンドロールですよ。下手なタイアップで今どきの曲を使うでもなく、その上当時の音源で東宝ゴジラ特撮メドレーですよ。伊福部昭偉大!
  • で、「終」よね。最後まで気を抜かせない。劇場が明るくなってもすぐ立てなかったわ

 

 そんな感じで思いつくままに好き放題書いてみました。

そういえばamazonで売り切れていたサントラですが、昨日映画館に見に行った相方が入手してきてくれました♪

 

シン・ゴジラ音楽集

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