京都右往左往

京都で彷徨っている

8月に読んだ本・雑誌・漫画

9月も20日になってしまったけれど、先月分をやっと更新。

 

POPEYE2017年9月号

特集は「君の街から、書店が消えたら大変だ!」こんなタイトルの特集が発売された数日後にこんなニュースが報じられたのも何の因果だろうか。

www.asahi.com

 

冒頭、又吉直樹先生のインタビューで
「ちゃんと作家さんに還元できるように、新刊本は書店で買うようにしていますが、だからといって古本屋で新刊を買うことが悪いとはまったく思いません。少なくともそうやって育った若い人は、大人になったら必ず本をたくさん買ってくれるはずなので」

という一文で、氏の本への深い愛情を改めて垣間見れただけでお腹一杯になりつつ読み進めていくが、相変わらずテキストの文字が小さい為文章量のボリュームが多く、読みながら気になる所をネットで検索しては読み、検索しては読み・・・としていると読み切るのに数週間がかりに。


有名人がおすすめの本屋を紹介する中にオカダ・カズチカの姿も。

これまであまり彼が読書家のイメージは無かったけれどよくよく考えたらリング内外でのプロデュース力を見れば頭の賢い人間だというのはすぐに分かる。

「目的なく書棚を巡って気になる本をパラパラとめくる時間が至福のとき

なんていうのは、完全にこっち側の人間じゃないかと思ったりも。

 

特集の最後に改めて「君の街から、書店が消えたら大変だ!」と銘打って、
鳥取・京都・東京・留萌の書店へのインタビューがあった。

こういう志がある書店のある地域は一握りで、現在既に本屋がなくなっている地域をどうするか、どうなるのか。

一市町村に一軒あればいいというものでもあるまい。

車で気軽に移動できる大人はともかく、この先本に親しんでもらいたい子供の為のとっかかりとしての書店は地域ごとになければ辛い。

とはいえそんな小さな商圏で今や書店の経営は普通にやっていては立ちいかなくなるのも現実。

難しいなぁとモヤモヤ考えながらページをめくった

POPEYE(ポパイ) 2017年 9月号 [君の街から、本屋が消えたら大変だ! ]

POPEYE(ポパイ) 2017年 9月号 [君の街から、本屋が消えたら大変だ! ]

 

 

 Pen2017年9/1号

 特集は「1冊まるごと、桑田佳祐。」
ソロにしろサザン名義にしろ、アルバム発売のタイミングでSWITCHあたりで特集が組まれるのが毎度のプロモーション戦略といったイメージだったのだが、今回はPenにて特集。
さすがにこれくらいキャリアも実績もあるアーティストなので雑誌特集される回数も多く、毎回新しい切り口を模索しつつも毎回となると食傷気味の中、今回は桑田佳祐の周辺人物へのインタビューを敢行。
大学の音楽サークルの後輩にあたり、その後もずっと傍で彼の音楽活動を見ている斎藤誠さんが語る大学当時の桑田佳祐のエピソードは、語られる機会もそう多いものでは無いので貴重なのかもしれない。

そういう意味では20年以上続く彼のラジオ、「桑田佳祐やさしい夜遊び」のディレクターへのインタビューも貴重に思えた。

Pen (ペン) 2017年 9/1号 [1冊まるごと、桑田佳祐。]

Pen (ペン) 2017年 9/1号 [1冊まるごと、桑田佳祐。]

 

 

 

 ダ・ヴィンチ 2017年8月号

第二特集の「ありがとう、プロレス」目当てに購入。

現在と日本プロレス界の経営・集客規模からして特集もある程度新日本メインになるのは仕方ないとはいえ、大小様々な団体の紹介もあり比較的新日本以外のプロレスファンにも受け入れられる内容に思えたのだがどうだろう?

個人的に読み応えあったのは、DDTプロレスリングの高木三四郎大社長と同団体の興行でチャンピオンにもなり、また肛門爆破に遭った経験もある南海キャンディーズ山里亮太氏との対談。

これを読めば、プロレスの中でもダヴィンチ読者に比較的受け入れられ易そうな文化的なプロレスについて、興味を持ってもらう事ができるのではないだろうか。
しかしそれはそうとして、いよいよもってダ・ヴィンチって何の雑誌かよく分からなくなってきたところはあるけど、取材と構成はしっかりしてるんでカルチャー雑誌としてこの道を進んでくれたら嬉しい