京都右往左往

京都で彷徨っている

予約一名、角野卓造でございます。を読んだ

俳優の角野卓造氏といえば、今やハリセンボン近藤春菜の「角野卓造じゃねーよ」がスッカリ有名になってしまったが、京阪神の街的情報誌Meets Regionalで長く連載を持たれているのは、それがローカル情報誌なだけにあまり知られていないかもしれない。


私もその連載を読むまでは氏が年間60日も通う京都通というのは存じ上げなかったのだけれど、この人は本当に京都が好きで通っているのだなぁというのが伝わってくるいい連載で、普段ドラマを見ない為に角野卓造さんに対してさしたる興味も無かった私も一気に氏の事を身近に感じるようになった。

 

そんな連載が一冊に纏まったこの本。

掲載されたお店のラインナップは京都最古の居酒屋とも言われる神馬、京都の庶民の憩いの場としてお馴染みの京極スタンド、京都のバーといえばの祇園サンボア、コロナのサンドイッチを受け継ぐ店としても有名な喫茶マドラグ、東山三条の地元御用達中華・マルシン飯店…などなど、バラエティに富んだ構成で飽きさせない。

 

単なるお店紹介に留まらず、角野さんのプライベートな寛ぎ具合も垣間見えるのが興味深く、こういう切り口の京都本も面白いなと思うのだ