京都右往左往

京都で彷徨っている

富山ブラック初体験

以前はこのブログにもラーメン店に行った記事を時折書いていたけれど、昨年の健康診断でダイエットを推奨されたあたりからなんとなくラーメン店から足が遠のいていた。
 
しかし、そうはいっても旅先である。
富山といえば富山ブラックという事で、帰りのE7に乗る前に富山駅直結の「きときと市場とやマルシェ」なる商業施設内にあるお店に入ってみた。
注文したのは中華そば小(並)750円。

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黒い。確かに黒い。
事前に富山ブラックってどんなラーメンなんだろうと調べていたところによると、なんでも労働者の塩分補給の為に醤油を濃くしたラーメンを作ったのが発祥とのこと。
 
醤油の色で黒いラーメンといえば、京都にも新福菜館という黒いスープの有名店があるけれど、あのお店のスープは見た目に反してスッキリ飲み干せる味。
 
大してこちらは見た目どおりの塩辛さ。
小麦の美味さを感じられる中太のストレート麺に絡むスープがとにかくしょっぱい。
いや、麺とスープはこの辛さならまだ食べられる。
もしくはメニューに載っていた追加トッピングの生卵を投入するか、ご飯を一緒に食べるかすれば一層美味しく戴けたのかもしれないが、ともかく麺とスープは(それでもなんとか)食べられる。
 
しかし、思いがけない伏兵だったのがメンマ。
メンマ自体も塩辛く煮てあるのか、その上噛めば噛むほどに塩辛いスープが染み出してくる。
 
一方肉厚のチャーシューは脂身がほどよい割合で、それほどクドくなく美味しく食べる事ができたのだけど、こちらはこちらでいかんせん量が多い。
よくよくメニューを見てみるとチャーシュー麺の設定がないので、もしかしたらチャーシュー麺の量が基準になっているのではないだろうか。
 
これは確かに労働者向けではある。
私でいうと、今をさかのぼる事○年前。炎天下の屋外で園芸用土の袋やコンクリートブロックを延々と運び、中に着ていたTシャツはおろか制服の作業着にまで塩を吹いてアルバイトをしていた学生時代。
そんな当時なら私も喜んで完食できたかもしれないけれど、いかんせん月日は流れこちとら只の運動不足なオッサンである。
 
最小サイズが中華そば小(並)だったので、家族3人でそれを3杯頼んだのだけれど、案の定子供は完食する事ができず、それはまあ想定内だったので残したものは私が引き受けたのだけれど(こういう事をしているから太る*1)、麺はともかく塩辛いメンマだけは食べきる事ができず、頭の中で平田の声で「しょっぱいお味ですいません」と聞こえた気がした*2のだけど、そんな感じでカロリーの心配より塩分の心配をしないといけないラーメンだった。
 
 
ちなみに京都駅にある拉麺小路の中にも富山ブラックが食べられる店があるそうで、そちらのスープに関してはどうやらあっさり飲めてしまう味との事。
 
今回は発祥の味をそのままを伝える店で本場の富山ブラックを食べたので、今度は一般向けに変化を遂げた(?)味も試してみなければなるまい。

*1:育児あるある

*2:分からない人は周りのプロレスファンに聞いてみよう