先月26日の土曜日に行ってきました。
開館30分後くらいに会場に着くと、入場待ちの列は無かったものの中は大混雑。
これはまあ、雨の降る平日午前でもなかなかの混雑だったと一足先に鑑賞済の相方から聞いていたので有る程度想定内。
気になった作品の前でじっくり見るという事は叶わず、ベルトコンベア式に次々と作品を眺めて行くという鑑賞でした。
出展されている作品の作家には葛飾北斎、喜多川歌麿、菱川師宣・・・。と、浮世絵版画で有名な作者の名前も。
元々浮世絵に多少興味があったので、普段表に出ない有名作家の別の一面も見れればという興味で鑑賞した訳ですが、見ていてこれは、ある意味現在でも青年商業誌の漫画家が成人作品の出身だったり並行して描いていたりするという事に相通ずるところがあるのかな、などと思ったり。
あと気付いたのは、描かれるものの大半が着衣性交なのですね。
だからこそ登場人物の衣服に着目して見てみると当時の風俗だったり流行が見えてくるのかな、とか。
古典作品や歌舞伎役者を題材にした二次創作的な作品が見受けられるのも今とやっている事変わらないなぁ、などという印象を持ちました。
そうそう、ある意味出展作の目玉だったのかな?葛飾北斎の喜能会之故真通の現物を見る事ができたのも良かった。
もう何年前なのだろう、私が小学生くらいの時だと思うのだけど、地上波・・・もしかしたらキー局ではなくUHF局だったのかもしれないけれど、新藤兼人監督の映画北斎漫画を放送していた事があって、偶然にそれを見た少年時代の私はなかなかの衝撃を受けたものでした。
今やもう、あんなの地上波で流すのは無理なんでしょうなぁ