京都右往左往

京都で彷徨っている

阪神競馬場の馬場開放と藤岡康太騎手の追悼へ

相変わらず更新頻度の低すぎる当ブログですが、最近の写真撮影は、健康維持の為に週数回ウォーキングを兼ねた写真散歩と、昨年春の京都競馬場リニューアル以来、競走馬の写真をちょくちょく撮りにいってたりします。
写真散歩については、このブログとは別にまとめる場所を作ったのでそちらに記録しているのですが、競走馬の写真についてはまとめておくところが無かったので、どうせ更新頻度も低いブログなのでこちらに今後まとめていこうかと思います。

 

目次

阪神競馬最終日へ

4月14日(日)。
この日を最後に阪神競馬場がスタンド改修の為長期休業になるという事で、最終レース後に普段は入れない芝コースを歩けるイベントがあるという事を、数年前のウマ娘ゲーム開始から競馬自体にも興味を示している妻と子供に話したところ、一緒に行くというので約1年ぶりの家族連れ競馬観戦*1となりました。

 

藤岡康太騎手へ献花と記帳

とはいえ、自分の中では先週の阪神開催での落馬事故で命を落とされた藤岡康太騎手の事が心のどこかにあって、純粋に競馬を楽しめる気分で無かったのも事実。
しかし、ファンがそうやって競馬から気持ちが離れるのも故人にとっては本意では無いのかなと思い直し、阪神競馬場へ。

藤岡康太騎手と言えば、昨年のマイルチャンピオンシップ勝馬ナミュール号での代打騎乗がどうしても思い出される訳で、私自身あの時現地にいてその勝利に感動したので本当に残念でならない。

 

献花と記帳をし、献花台の横を見ると愛用の馬具が展示されていて、来場者の涙を誘います

 

11Rアンタレスステークス(GⅢ)

この日は最終レース後がお目当てだったので、着いたのはメイン前。
なんとなくパドックを眺めているとアイドルホース・シロニイを発見。

 

個人的には2021年の古都ステークス以来の再開。

(21.10.31撮影)

前回シロニイを見た古都ステークスの日は、初めて子供も連れて家族3人で競馬場に来た日でした。
その同じ日の1勝クラスに出て勝っていたのが、今回のアンタレスSに出走していたミッキーヌチバナ。
ミッキーは勿論野田みづきオーナーの冠名ですが、ヌチバナという妙に耳に残る名前が気になっていました。
母名が琉球舞踊の用語であるヌチバナで、そこから取った名前だそう。


普段、一人だとコースに出て撮影するのですが、この日は子供もいたので3階の屋内指定席を押さえていたのでそちらから撮影。
ミッキーヌチバナ、見事に勝利しました


あの1勝クラスを勝った日から2年半経って、初の重賞制覇に立ち会えるというのはなんだか嬉しいものがあります。

(2021.10.31 3歳以上1勝クラス)

 

12R 4歳以上2勝クラス

アンタレスSの興奮も醒めやらぬ中、中山のメイン・GⅠ皐月賞を観戦。
勝ったジャスティンミラノは藤岡康太騎手がデビュー前から調教をつけていて、一週前追い切りも同騎手が乗っていたとのこと。
これは勝つべくして勝ったというか、何かがそうさせたレースだったのでしょうか。


皐月賞の結果を確認し、最終レースはこの後の馬場開放もあるのでコース脇に出て、直線入口あたりで観戦。

 

勝ったのは12エイシンレジューム

 

そういえば父サトノクラウンは、この日皐月賞前のレース名に冠されたドゥラメンテと同世代でしたね

 

馬場開放へ

最終レース後、行列に並んで初めて歩く芝コースへ。
結構足元がボコボコしてたのが印象的。
ゲートの中に入れるというのも新鮮な体験でした。

 

 

最後に

今日報道された合同葬の様子を見て、また涙が出そうになる訳ですが、馬の為にも競馬にかかわる全ての関係者の為にも、いちファンとしてはこれからも競馬を応援していきたいなと。
そして、今後は頻繁ではないものの京都競馬を中心にレース撮影をした際にはこちらに記録していければと思っています。
(あと、今年現地観戦した高松宮記念桜花賞は遡って書こうと思っています)

 

 

*1:前回は昨年の天皇賞(春)

大塚国際美術館で名作椅子の数々に出会った

先日、といっても昨年になりますが、徳島県鳴門市の大塚国際美術館に行ってきました。
このブログでも過去に何度か記事にしていますが、訪問するのは数年ぶり4度目だったでしょうか。

 

 

 

世界の名作絵画を原寸大の陶板画で展示するこの美術館、コロナ禍で数年足が遠のいている間に館内も細かく変化しているようで、私自身の趣味として最も嬉しい変化だったのが2階の現代展示のフロアに置かれた名作椅子の数々。

以前訪れた時には無かったこれらの椅子ですが、特に作品名や解説がある訳でもなく、普通に休憩用として座る事ができるという、名作椅子ファンにとってはとても嬉しい空間になっていました。

そんな、大塚国際美術館で出会った名作椅子(と、一部インテリア)の数々を順不同で紹介していくと共に、コミックの各表紙に名作椅子が掲載されている漫画SPY×FAMILYでの取り上げ方についても書いていこうと思います

 

 

 

パントンチェア/ヴァーナー・パントン

デンマークのデザイナー、ヴァーナー・パントンの作で、世界初のプラスチック一体成型で作られた椅子。
私がデザイナーズチェア好きになった原点かもしれません
大阪の谷町六丁目の某レストランに通っていた頃、駅からの道中にこれが置いてあるお店があって、いつも外から眺めていた思い出があります。
ストリートビューで見てみたら、まだ置いてある様子。

https://maps.app.goo.gl/Di6y4CaoGAr8ASCA9

SPY×FAMILYでは表紙への登場は現時点でありませんが、6巻表紙のハートコーンチェアはこの椅子と同じパントン作品になります

 

ヒルハウスチェア/チャールズ・レニー・マッキントッシュ

スコットランドのデザイナー、チャールズ・レニー・マッキントッシュによる作。
建築家でもあった彼がヒルハウスという住宅を設計した時に、そこに置くために設計したとされています。
座るためだけではなく、インテリアとして眺めるための物としてもデザインされたからなのか、実際に座ってみた私の子供曰く座り心地はあまり良くなかったという率直な感想をいただきました(苦笑)
SPY×FAMILYではコミックス11巻の表紙に描かれていますが、同作7巻表紙には同じマッキントッシュ作のウィロー,1チェアに座るダミアンが描かれており、11巻のヒルハウス2脚にダミアンの取り巻きというか家来であるエミールとユーインそれぞれが座るという関係性も表現されています

 

LC1スリングチェア/ル・コルビジェ

フランス(生まれはスイス)の建築家・デザイナーであるル・コルビジェの作。
コルビジェは日本では国立西洋美術館を設計しましたが、この国立西洋美術館を含め彼の建築の内世界中の17件がル・コルビジェの建築作品として世界遺産に登録されたのも記憶に新しいところ。
また、日本の建築家では前川國男・吉阪隆正・坂倉準三の3人がコルビジェに師事し、更にその弟子筋を辿れば丹下健三磯崎新谷口吉生大谷幸夫・柳宗理・・・と錚々たる顔ぶれ並びますが、この辺の話はキリがないので今回は割愛。
さて、このコルビジェがデザインした椅子にはLC1、LC2、LC3・・・とナンバリングがされているのですが、一番有名なのはやはりLC2でしょうか。
SPY×FAMILYコミックでも1巻の表紙に描かれていましたが、このLC1も実際に座ってみるとスリングチェアなだけあってなかなかの座り心地でした。

そしてこのLC1の置かれた場所の壁面には、同じコルビジェの絵画も展示してありました。

 

バルセロナチェア/ミース・ファン・デル・ローエ

ドイツの建築家ファン・デル・ローエのデザインしたこちらは、彼が設計した1929年バルセロナ万博のドイツ館に設置する為に作られたもの。
特徴的な脚のデザインと深く沈み込むように座れる座面が特徴的で、SPY×FAMILYコミックでは5巻の表紙に描かれています

 

アームシェルチェア/イームズ

泣く子も黙る、説明不要のイームズのアームシェルチェア。脚もやっぱりこのウッドベースが似合いますね。まあロッカーベースも捨てがたい訳ですが*1
自宅にもこんな風に5色並べて置きたいものです。そんなスペース無いけど。
ちなみにこのアームシェルチェアはSPY×FAMILYコミックには登場していませんが、同じイームズのデザインしたものとして、ラ・シェーズが3巻表紙に、ラウンジチェア&オットマンが8巻表紙に。
また、アニメ(1期)エンディングではワイヤーチェアDKRや、ウォルナットスツール、イームズエレファントも確認できます。

 

ボールチェア/エーロ・アールニオ

フィンランドのデザイナー、エーロ・アールニオによる一目見たら忘れられないそのデザイン・存在感。
何故写真が後ろからかといえば、ずっと人が座っていたからですね。
休憩用の椅子として置いてあるので仕方ないのですが、ずっと座ってスマホを弄られておりましたね。
・・・座ってみたかったなぁ。
ちなみに写真奥には同じくボールチェアSessele Eyeがチラッと見えますが、こちらは座面が回転する仕組みの為、少年が座ってずっとぐるんぐるん回っていました(汗)。
SPY×FAMILYでは4巻表紙でボンドが座っています

 

 

 

ここからは人が座ってたりして写真が撮れなかった椅子たち。
休憩用として置いてあるので仕方が無い

 

ボッカソファ/スタジオ65

元々サルバドール・ダリアメリカの女優メイ・ウエストの唇から着想を得て作ったリップソファという唇の形をしたソファがあって、そのアイデアをベースにイタリアのデザイン集団スタジオ65がマリリンモンローの唇をイメージして作ったとされるボッカソファは、アンディ・ウォーホルによるマリリンモンローの絵の場所に設置されていました

エッグチェア/アルネ・ヤコブセン

デンマークの建築家、ヤコブセンによる不朽の名作。
SPY×FAMILYアニメ1期のエンディングで同じヤコブセンのセブンチェアとスワンチェアが登場しています

タリアセン2/フランク・ロイド・ライト

椅子ではないですが、この照明も有名な作品。
今週末まで東京で、その前は豊田市で大規模な展覧会が行われていた(そしてこの後青森に巡回)アメリカの建築家フランク・ロイド・ライト
日本では帝国ホテルの建築に携わっていた事で有名ですが、彼が劇場を作った際に設計した照明。
ちなみにライトは先に紹介したコルビジェ、ファン・デル・ローエと共に近代建築の三大巨匠などとも言われます

 

 

さいごに

簡単に「休憩用として」置かれていた椅子を紹介してきましたが、名作椅子の、それもかなり有名なところをこんなに気軽に座って楽しめるなんて、思いがけない体験でした。
国内では椅子の展示が有名な美術館として富山県美術館や埼玉県立近代美術館、そして北海道東川町の織田コレクションというのもありますし、丁度今日本橋高島屋(その後大阪・名古屋に巡回)では椅子とめぐる20世紀のデザイン展というのもやっていますが、関西から比較的気軽に行ける場所にこんなに椅子を沢山愛でる事ができる施設があるのは嬉しいですね

tad-toyama.jp

pref.spec.ed.jp

odacollection.jp

www.takashimaya.co.jp

*1:個人的嗜好です

紅葉の真如堂散歩

今朝は定期テストを終えた子供が何処か紅葉を見に(撮りに)行きたいというリクエストがあったので真如堂へ。
人出が多くなる前にと8時前に到着したので寒いことこの上なく。
そして朝のこの時間でもそれなりのカメラマン、観光客がおりましたね。

 

 

 

 

夏・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後はお隣のくろ谷さん(金戒光明寺)へ

 

紅葉は見頃のピークという感じでしたけど、当たり前ながらとにかく寒い朝でした

紅葉の大津市坂本を写真散歩

相変わらず、ごくたまにしか更新をしない当ブログですが、カメラを持って近場へはそれなりに出かけています。
毎回セレクト、レタッチに時間をかけている間に投稿する機会を逸している気がするので、今回はノーレタッチ撮って出しで更新してみることにしました。

 

そんな訳で今朝訪れたのは滋賀県大津市の坂本地区。
日吉大社のお膝元、穴太の石積みといわれる街並みが広がる門前町でもあります。

今年の春、桜の時期に初めてちゃんと歩いて、その人の少なさと魅力的な街並が気に入ったので、紅葉の時期に再訪してみました。

305f.hateblo.jp

 

今回も歩いたルートは春とほぼ同じ。
まずは日吉東照宮へ、まるで壁のようにそそり立つ急な階段を上ります

 

眼下に見えるはずの琵琶湖は霧で殆ど見えず

 

土・日・祝のみ日光東照宮と同じ権現造の内部拝観もできるそうですが、今回は時間があまりなかったので見送り

 

上りも大変だったけど下りも急傾斜の階段で大変

 

道々の色づいた紅葉にカメラを向けながら歩きました

 

 

 

この銀杏も立派

 

春に訪れた時見事な咲きっぷりだった桜の木

 

 

滋賀院門跡の前は見事な色づき

 

 

 

 

 

ここが坂本のメインストリートになるのかな?
日吉大社から降りてくる、道の両側に桜の並んだ大通りに出てきました

 

 

 

 

そろそろ帰らないといけない時間だったので、日吉大社はまたの機会に

 

 

このあたり、気に入ったので四季折々に訪れてみたいと思っています

 江ノ電 併用軌道を撮る<2022夏 鎌倉旅日記(5・終)>

昨年夏の鎌倉旅の続き

 

鶴岡八幡宮参拝を終え、鎌倉駅から再び江ノ電に乗車し今度は江ノ島駅へ。
龍口寺前の併用軌道で、この1年ほど前に話題というか、騒ぎになったアングル*1で撮影。
丁度、当該と同じ305Fがきました

 

そして、昔ながらの電鈴式踏切*2の音を録音したり、行き交う列車を撮影たりして暫く過ごしました

 

 

 

ひとしきり龍口寺前で撮影した後は腰越方面へ。
こちら、SLAMs burger houseさん、以前からお店の存在は知っていましたが前を通るのは初めて。ユニフォームも飾っているのですね。
スラムダンク好きの妻とこのあたり来る機会があれば寄ってみようかな、と


ふらふらと周辺を散策して、これまた久しぶりの満福寺へ

 

 

鎌倉殿の13人の効果か鎌倉市内の寺社は何処も観光客が多かったようですが、こちらは比較的静かな雰囲気

 

 

最後は湘南江の島へ歩いて、湘南モノレールで帰宅の途に

 

帰る前に駅のルーフテラスに出てみましたが、生憎の曇天で富士山は見えず

 

さよなら湘南、また来ます

 

 

 

*1:わからない方は「江ノ電自転車ニキ」で検索

*2:電子音ではなく直接鐘を叩くタイプの踏切

七夕の鶴岡八幡宮と置石ソフト <2022夏 鎌倉旅日記(4)>

昨年夏の鎌倉旅の続き

 

長谷寺を参拝し、再び江ノ電に乗り鎌倉駅

 

小町通り入口の鳥居は七夕の装い

 

 

途中、人の多い小町通りから若宮大路に出て段葛を歩くことに

 

 

そして、やってきました鶴岡八幡宮

 

まずはこちら、鎌倉殿の13人大河ドラマ館。
撮影に使用された衣装や小道具など、色々と展示してありドラマを視聴している家族の為にも色々と写真を撮ってお土産に

 

大河ドラマ館見学を終え、改めて鶴岡八幡宮を参拝。
思えばこちら、何年も訪れていませんでした

 

アレなウイルス対応で使用中止の手水鉢には紫陽花の花手水

 

舞殿では七夕の授与所が臨時に設けられている様子

 

 

鶴岡八幡宮の参拝を終え鎌倉駅方向へ戻る途中、鳩サブレーで有名な豊島屋さんの運営する若宮大路の洋菓子店・置石さんでおやつタイム。こちらオリジナルの置石ソフトは、『豊島屋ならではのあの゛焼き菓子“が練りこまれ』ているという事で、初めて食べましたがこれは美味しい。
暑い日中、店先のベンチに腰掛けて冷たいソフトクリームを食べる至福のひととき。
自分の中では若宮大路を歩く時はリピート決定となりました

 

江ノ電撮影と長谷寺で御足参り <2022夏 鎌倉旅日記(3)>

昨年夏の鎌倉旅の続き

 

極楽寺切通しを歩いて、御霊神社までやってきました

暫く来ない間に境内撮影禁止になってたので、中に入らず名残りの紫陽花と江ノ電などを撮影

 

終わりかけの紫陽花は茶色いものも混じってしまって写真としてはイマイチですが・・・

 

 

 

御霊神社を参拝し、長谷駅の方へ。

これまた紫陽花と江ノ電などにカメラをむけながら歩きます

 

長谷駅の参道のほうへやってきました

 

そうして到着した長谷寺
今回の鎌倉訪問の最大の目的でもあった、本尊造立千三百年記念でおこなわれていた十一面観音立像の御足参りへ。

信仰心の無い自分が、初めて見たときに唯一といっていいくらい「この仏像は凄いなぁ」と思って以来、ここの観音様は近くに来れば立ち寄ってお参りしています。

そんな観音様の足に参拝記念の手ぬぐいの上から、直に触りお参りできるというもの。
朝の早い時間という事もあってか、受付を済ませ観音様の前へ案内されると、他に参拝客はおらず、私一人だけの為に後ろでお坊さんが読経をしていただく中、ゆっくりとお参りをするという贅沢な時間を過ごしました

 

観音様にお参りしたあとは、折角この時期の長谷寺に来たのだからと紫陽花散策路へ。
6月中は整理券も出て数時間待ちになる事もあったらしいこの散策路ですが、7月に入ったからなのか早い時間だったからなのか、人も少なくゆっくり歩く事ができました

 

 

 

 

 

今日は時間もあったので久しぶりに弁天窟の中も参拝。
暑い外界から、洞窟の中でほんのわずかの涼を得ました