京都右往左往

京都で彷徨っている

駅の「ホーム」メイドサンドイッチ

来年の4月から3ヶ月間、JR各社や旅行会社が連携して静岡ディスティネーションキャンペーンという観光客誘致施策が行われるそうだ。

hellonavi.jp

 
 
それに伴ってJR東海が企画きっぷを出しているようで、JR東海ツアーズのサイトを見ていたら「ふじのくに家康公きっぷ」というのを見つけた。
 
関西から静岡までの往復新幹線(静岡だから当然ひかりかこだま)に、その周辺の乗り放題切符か近隣施設で使えるクーポンを選択してセットにできるという旅行商品。
 
この商品のありがたいのは、まずぷらっとこだまとほぼ同料金でひかりの指定席に乗れる事。そして最近の企画気切符に多い「2人以上同一行程での使用が前提」というのではなく、一人から使える事。
 
単純な切符ではなく旅行商品として旅行会社で申し込んだりしないといけないとはいえ、日帰りプランの設定もあるので今回はこれを使って「また」静岡県に向った。
 
 
 
学生時代の貧乏旅行癖が抜けず、未だに新幹線に乗る時は基本的に自由席を使う事が多いけれど、今回は先述の旅行商品を使うので指定席。
いつもの自由席に乗る時はホームの一番新大阪寄りに向かうが、今回の指定席は東京方面寄り。
いつもと違う階段からホームに上がり、何か朝食でもといくつか並んでいる売店を眺めながら歩いていると、人だかりのできているお店が目に飛び込んでくる。
 

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店頭に書かれたメニュー表を見ると、どうやらサンドイッチの専門店なんだけれど、店の中を見てみると狭い店内でお店の人が手際よくナイフ片手にパンの耳を切り落とし、具材を挟み、次々とサンドイッチを作っている。
それがまた、次々と店頭に並ぶこれから旅立つ人達の元へ飛ぶように売れている。
店の傍らにはうず高く積まれた京都人御用達のパン屋・進々堂のケース。
 
へぇ、ホームでサンドイッチを作っているなんて面白いなと、私も行列の最後尾に並んでみる。
さすが新幹線のホームにあるだけあって店員さんの手際がよく、あっという間に行列は進み私の番。
ざっとメニューを見渡して、マネーの虎風に言えば無類のポテトサラダ好き、アメトーーク風に言えばポテサラ芸人としては、迷う事無くツナポテトサンドとホットコーヒーを注文。
サンドイッチとドリンクをセットで注文すると100円引のようだ。
 

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果たしてサンドイッチとコーヒーで800円が高いのか、はたまた妥当な値段なのか(私は庶民なので安いとはとても言えない)捉え方は人それぞれだけれど、工場のベルトコンベアに乗って淡々と流れ作業で、どんな人の手によって作られたのかが見えないサンドイッチよりは、目の前で作り手の顔が見え、シャキシャキのレタスの食感も楽しめるこちらの方が、流れる車窓を眺めながら口に運ぶのには良いなと思う。
やはり旅は特別。「ええもん」を食べたいのである。
 
 

美味しいサンドイッチで腹が膨れると、朝が早かった事もありウトウトと眠りの世界へ。
とはいえ眠りは浅く、停車駅に停まるたびに目が覚める。

米原岐阜羽島、名古屋、浜松・・・。
せっかくひかりに乗ったのにこれではこだまとあまり変わらないではないか。
浜松を出た頃にやっと熟睡モードに入ったのだが、気がつけば静岡の手前。
今回の切符で新幹線に乗れるのはここまでなので、降り支度をはじめた

 

 
 

 

BRUTUS(ブルータス) 2016年 9/15 号 [365日、サンドイッチ。]

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サブウェイ BOOK&HEALTHY SANDWICH PASSPORT ([バラエティ])

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