京都右往左往

京都で彷徨っている

テレビで村上ショージさんの「ネタ」を見た

昔はお笑いのネタ番組が好きだった。けれど、いつの頃からかとんと見なくなってしまった。


いつの頃というか、エンタとレッドカーペット隆盛の頃だな。
まあ、レッドカーペットはまだ見れたものだったけど、エンタは酷かったものね。
大人を笑わせるネタではなく子供が学校で流行らせやすいフレーズをとにかく流すというのが番組の目的になっちゃってたから。


そして、なまじ番組の影響力があるばっかりに他のお笑い番組もエンタ芸人ばかり出るようになって、それに比例して我が家のテレビからお笑い番組が映る時間は減っていった。

 

そんな訳で、一応M-1くらいは毎年チェックするものの、それ以外のネタ番組は殆ど見ていなかったんだけれど、この間たまたま点けたテレビでENGEIグランドスラムっていう番組をやっていて、丁度CMに入る前の「このあとこんな芸人達が登場」みたいな紹介の中に村上ショージさんが映ってのを見かけた。

 

 

村上さんが劇場で漫談をやっているのは知っていたし、そもそも滝あきらという人の弟子について芸人になっていた人なので、そりゃネタもされるのは当たり前なのだけれど、
いかんせんバラエティ番組の姿が世間的にはおなじみな訳で、地上派ゴールデンで本芸をしっかり見れる機会なんてこれはまた珍しいなと思い、録画ボタンまで押して待機。

 

世間一般にはスベリ芸だとか一発ギャグ芸人として認知されていると思うんだけど、面白いんですよ、ネタ。


スベるという客が持ってる先入観を前提にしたネタ作りと間ね。

矢継ぎ早にこれでもかとボケや笑いどころを畳み掛けていくスタイルがここ数年の流行みたいだけれど、じっくり間で笑わせてくれるネタって本当に大好き。

行間を読む感じとでも言うのかね。

 

お笑い論なんてこんなブログで文章で書いていても何一つ伝わらないんでこれ以上書かないけど、いやあ村上さん良かった。大笑いさせてもらいました。

 

このENGEIグランドスラムという番組、不定期で何回かやってるみたいだけれど、一組あたりのネタ時間がTVにしてはたっぷり取ってあって良かったなぁ。
こういう番組がもっと増えれば私もまたネタ番組見るようになるんだけど。


ゴールデンの放送なだけあって、ポッと出の若手は出れないし、かといって保守的なわけではなくもりやすバンバンビガロを入れてくるあたり寄席の雰囲気があるし、東京も上方の芸人も分け隔てなく、そして大トリがのりおよしお師匠だったもんな。
また次の放送があったら見てみよう

 

 

 


ENGEIグランドスラム2016年2月13日 村上ショージ