秋、11月。
この季節になると、京都の様々な寺院で紅葉のライトアップ・夜間拝観が行われる。
有名なところでは永観堂、高台寺、清水寺、青蓮院などなど・・・。
http://souda-kyoto.jp/travel/saijiki/lightup_2018autumn.html
詳しくは、(京都ではCMが流れないので京都人自身にあまり馴染みがないとも言われる)上記「そうだKYOTO行こう。*1」のサイトあたりを参照していただきたいのだけれど、そんな中でも今年一番各所で話題をさらっているのは、なんといっても知恩院。
5人の僧侶がジャンプする、お寺らしからぬポスター。
「お坊さんに会いに行こう!」ときたもんだ。
そんな訳で、11月3日の文化の日にお坊さんに会いに行ってみた。
この日のメインイベントはなんといっても僧侶のバンド「ぽくぽくすまいる」のライブ。
まあ個人的には前日に突如顕現した!浄土系アイドル「てら*ぱるむす」のライブも見たかったところなんだけれど、いかんせん平日だったので叶わず。
早めの夕食を祇園会館の中にある吉本芸人のサインでいっぱい*2の蕎麦屋で済ませ、2回公演の2ステージ目を目指して行ったところ、各日先着500名*3に配られるというリストバンドは無くなっており、既に多数の方が訪れているのが伺える。
三門下で行われたライブは果たして、「ライブハウス知恩院へようこそ*4」といった趣で、荘厳で巨大な三門を背に響く軽快なバンドサウンド。
考えてみれば僧侶なのだから、普段木魚を叩いてリズムキープはお手の物だろうし御経を読む事で鍛えられた発声は力強く伸びやか。
下手なアマチュアバンドより相当聴けるライブだったように思う。
下手なアマチュアバンドを普段聴かないから知らんけど。
曲目も明日があるさ、涙を届けて、ええねん、というウルフルズ・トータス松本縛りな感じで、お寺・僧侶という堅苦しさは無く気軽に楽しめるものだった。
更にライブ後は無銭でツーショット撮影会付き。
CD買わなくてもツーショット撮らせてくれるんですか!?という大盤振る舞いに思わず手を合わせたくなる。いや相手お坊さんだから手を合わせたらいいんだけど。
思えば寺なんて、庶民に布教するために広く親しみやすい活動をする事は道理に叶っており、知恩院は他にも夜通しお経を唱える行事を「ミッドナイト念仏」なんていうポップな名前で広く一般の参拝を招いていたり、他所のお寺でもテクノ法要やお十夜に合わせて超十夜祭なんていうイベントを開催していたりして広く親しみを持てる取り組みを行っている。
(↑余談だけれど、テクノ法要が初京都公演だそうでそれも気になる)
そんな中での知恩院のライトアップ。
今まで他所の寺院で行われていたように、ただ極彩色の色のライトで枯山水の庭を照らしたり、ここ数年の流行りでプロジェクションマッピングをしたり、天に向かってサーチライトを照らしたり、そういうのもいいんだけど、観衆参加型という意味で「お寺」という場所に親しむ入り口として、いい企画だったんじゃないかと思う。
とまあ、ライトアップ中心に書いてきたけれど、個人的に良かったのは普段非公開の三門に上がらせてもらえた事(※写真は撮影禁止)。
三門(山門)に上がるといえば、石川五右衛門が「絶景かな」と言ったことで有名な南禅寺が有名*5だけれども、あそこより更に市街地に近い知恩院からの夜景は、それはもう絶景だった。
上り下りの階段がかなり急で、高所恐怖症で運動不足な我が身には堪えたけれど(苦笑)。
ライトアップ自体はまだ続くし、肝心の紅葉にはまだ少し早いぐらいだったので、タイミングが合えばもう一回くらい行ってみてもいいかな。
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