葉山をあとにして、バスで逗子に戻り横須賀線に乗車。
鎌倉を通り過ぎて大船までやってきた。
東口を出て、駅前のペデストリアンデッキから見下ろすと道の上を縦横無尽に電線が走る光景。
こういうのは無条件に望遠レンズで切り取りたくなる。
大船といえば、行政区上は鎌倉市になるのだけれど、所謂「古都」鎌倉とはまた違って生活に根ざした商店街が広がっていて、一度撮り歩きたいと思っていたところ。
さすがに正月なので開いている店舗は数少なかったので、また普通の日にも再訪をしたくなるところだったけれど、それはそれとして正月の空気を纏った街というのもこの時期だけなので、瞬間瞬間にシャッターを切りながら歩く。
大船の街をウロウロしたのにはもうひとつ訳があって、時間はお昼時を大きく回っていたのだけれど、鎌倉~江の島あたりだと昼食をとるにも観光客向けのお店は混雑しているし、かといって地元でもあるようなチェーン店に入るのもなぁ、という事で、観光客向けの店が少ない大船駅まわりを歩いてみた。
けれど正月で開いている店は少なく、結局駅へ舞い戻る。
さっき横須賀線を降りたときに気になっていた駅構内のお店へ。
訪れたのはこちらの立ち食い寿司屋さん。
この旅の少し前に「ごほうびおひとり鮨」という漫画を読んだものだから、このところずっと寿司が食べたい口になっていた。
ごほうびおひとり鮨 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 早川光,王嶋環
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: Kindle版
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この漫画、独身OLが日頃の自分へのご褒美に独りで寿司屋のカウンターに座り、おまかせで握ってもらうというグルメ漫画。
原作は、チュートリアル福田氏が家でこの番組を見るのが好きと言っていた「早川光の最高に旨い寿司」でお馴染みの早川光さんだけあって、登場するお店は実在の名店揃い。
独り寿司屋に入っておまかせで握ってもらってサッっと出るのとか粋だよね、なんて思っていたところだから、足は自然とのれんをくぐっていた。
注文したのはランチメニューの「豊海」690円。
目の前で職人さんが一貫ずつ握って目の前に置いていってくれる。
正直690円でこれだけのものが食べられたら大満足。
写真は撮らなかったけれど、追加で注文したしまあじがこれまた美味しくて、これを書いている今もまた次回大船へ行ったら寄りたいなと思っているところ。
追加注文といえば、お品書きの中に生シラスが載っていたんだけれど、この時期禁猟漁の筈で、冷凍ものかなぁと思いながら見送り。
以前、湘南で買ってきた生シラスを都内で晩酌のアテに美味い美味いって言っている人を見かけたけれど、足の早い生シラスを夜に食べて本当に美味しかったのかなと気になった事を思い出した。
駅構内でこんな立ち食いの寿司屋があるのはいいなぁと、地元にはこんなお店無いので羨ましく感じながら 昼食を食べ終えて、再び横須賀線に乗って次は鎌倉へ。
さすがに朝から歩き続け、その上昼食が立ち食い寿司だと足が疲れてきたので、休憩がてらカフェヴィヴモンディモンシュさんへ。
ここは本当に人気店・有名店で、いつ訪れても地元の人や観光客で混み合っているんだけど、今回は運よく席がひとつ空いていたので並ばずに入店。
このお店のオーナーさんは喫茶店界隈では有名な方なんだけれど、それと同時にブラジル音楽にも詳しくて、今はもう無いけれどこの近くで別店舗でブラジル音楽専門のCDショップを経営しておられた。
何年も前にちょっとマニアックな感じのCDを問い合わせたらピッタリなCDを紹介してもらったのもいい思い出だし、我が家のコーヒードリッパーやデミタスカップはこちらで買ったもの。
そういえば結婚前に奥さんと2人で行ってオムライスを食べたのも懐かしい思い出。
そんな思い入れと思い出のあるお店を後に、初詣客でごったがえす小町通を通って鎌倉駅方面へ。
冬の日が傾くのは早いもので、イワタコーヒーが早くも夕陽に照らされていた