今年は祝日に当たったので、子供も学校が休みだしという事で、連れて行ってみた。
自分自身、山鉾巡行を見に行くのは小学生の時に親に連れて行かれて以来ではないだろうか。
その時の記憶としては、河原町通の人混みの思い出しかなく、その後何十年も「あんな人混みに行きたくない」と、ずっと敬遠していた。
そうは言っても私も大人になって、色々と祇園祭について知るようになる内に、「これ、巡行のスタートである四条烏丸からコースに沿って四条河原町~河原町御池あたりではなく、所謂ゴール付近である烏丸御池あたりに行けば混雑マシじゃない?という考えが思いついた。
そうなると、家を出るのはゆっくりでいいかという事で、クーラーの効いた部屋でKBS京都テレビの巡行中継を見てから出発。
今年の中継はゲストに俳優の近藤正臣さんが出ておられたのだけれど、Twitterで見かけた感想からも分かるとおり、今年はいい中継だった。
近藤正臣さま、山や鉾が放送席の前を通るときに立礼されているらしい。ここからまだ16基控えていると聞いた時の驚愕の表情。曇りとはいえお着物姿、暑いだろうなぁ。 pic.twitter.com/UHIbTIiaxl
— たまみ (@dragonfish6969) 2017年7月17日
女人禁制の山鉾解説。近藤正臣さま「端的に言うと男尊女卑です」と仰った。「昔からの日本の伝統ですから」と応えた女性タレントに「血を流すから女性が穢れとは。そんなに昔からのもんではないと思いますよ。本来女性は太陽ですから」と重ねられて胸熱。
— たまみ (@dragonfish6969) 2017年7月17日
近藤正臣さん、粽を頂く時に お盆とかが無いので、きちんと扇子で貰い受けてはる🙌✨さすが京都のお子← pic.twitter.com/yyJHQkQfHM
— NeraPerla(ネラ ペルラ) (@PerlaNera108) 2017年7月17日
そんな中継を途中で切り上げ、地下鉄で烏丸御池へ。
早くも帰路につく見物客や、鉾について西へ進む人達で賑わう界隈だけれど、御池通りは歩道も広いので見物スペースは余裕で確保。
現地に着くと、丁度目の前には函谷鉾が停まっていた。
どうやら西の方を見ると、この先の新町通の交差点で巡行の先頭を行く長刀鉾が辻回し(大きな鉾の下に濡れた竹を敷いて、その上を車輪を滑らせ方向転換する事)の為に停まっていて、その為後続の山や鉾が全てストップしているという状態。
そんな訳で、長い時間ゆっくりと鉾を眺める事ができた。
いよいよ鉾が動き出し、次にやってきたのは芦刈山。
一昨日に宵々山で見た山でもある。
烏丸御池の交差点に月鉾が差し掛かった。
その巨大さに圧倒される。
丁度いい感じで我々の目の前で鶏鉾停止。
また新町通で辻回しが行われているようである。
順次行列を詰める為に後続の山が横に並んだり追い越したりも。
そして、「エーンヤーラヤー」の掛け声とともに再び出発。
蟷螂山がやってきた。
子供も、宵々山でも見たし先ほどのテレビ中継でも見ていたので大喜び。
からくりが動くところもしっかりと見る事ができた。
菊水鉾。これまた巨大。
時刻はお昼を回り、子供もお腹が空いてくる頃なので、ここらで離脱して食事ができる場所を探そうと姉小路に出てみれば、巡行を終えて鉾町に帰る油天神山に遭遇。
せっかくなので少し後をついて行ってから、運よく空いていた店を見つけてお昼ごはん。
昼食を済ませ、地下鉄に乗ろうと烏丸御池の交差点に来てみれば、丁度巡行のしんがりである船鉾が新町通で辻回しをしているところだった。
有料観覧席の観客は去り、早くも座席の撤去作業が始まている御池通の横断歩道を渡りながら1枚シャッターを切る。
今まで人混みが苦手で敬遠していた山鉾巡行だけど、こういう見学方法ならそんなにストレスを感じる事なく楽しめる事が分かった。
また、休日に巡行日が重なる年があったら行ってみようかなと思う