祇園祭の前祭り山鉾巡行の見物をし、一旦帰宅し夕飯を食べて子供が寝室に向かったところで再び家を出る。
ここ数年、毎年のように撮りに行っている神幸祭。
祇園祭というのは山鉾巡行が有名で、あれがメインと思われがちだが、本来祇園祭というのは八坂神社の神様がお乗りになった3基の御神輿が京都の街中を回り、疫病を払うという目的の祭り。
山鉾巡行は、その神輿が街中を通る前の露払いの意味合いなのだけど、いかんせん豪華絢爛な山や鉾の姿がクローズアップされて夜の神幸祭はそこまで有名ではないような印象。
いつものように、中心街から少し離れた所に車を停め*1、四条河原町から河原町通を北へ向かうと、丁度西御座神輿が南下してくるところだったので歩道から撮影。
神輿は一時車両通行止めになった車道を練り歩くのだけれど、歩道の方にも巡行に参加する方が大勢歩いてこられる。
という事で、咄嗟にシャッタースピードを遅くして動きを出してみたのだけど、若干ブレてしまい残念。
先回りし、四条木屋町あたりでやってくる神輿を待ち受ける。
西御座神輿はこのあと、木屋町通を下がり松原通から再び河原町通に出て、四条寺町の御旅所に向かうのだけれど、私は神輿を追いかけずに四条通を西に向い御旅所へ。
御旅所に着くと、丁度東御座神輿が差し回しの最中だった。
差し回しが終わると、神事が行われる。
先ほどの賑やかで勇壮な神輿渡御から一転し、静寂な空気に包まれる。
そして神輿は御旅所の中へ。
東御座神輿が着輿すると、最後にやってくるのが西御座神輿。
御旅所の前で差し上げが行われるのだが、このタイミングで大雨が降ってきた。
神輿に取り付けられていた提灯などが一旦外され、御旅所に入る準備が行われる。
三基の神輿が御旅所におさまった。
この後、24日の後祭り山鉾巡行の日までここに置かれ、その日の夜の還幸祭で再び京都の町を練り歩いて八坂神社に帰られる。
無事に渡御が終わったなんともいえない安堵感があたりを包む。
この日から24日までここに置かれる神輿に祇園の芸舞妓さんがお参りする無言参りというのがあって、早速祇園の舞妓さん芸妓さんの姿も見られた
私も7日間毎晩通うものだと思っていたのだけれど、調べてみると本来は毎日ではなく無言のまま7回半祇園さん(八坂神社)とこの御旅所を往復してお参りする事だったらしい。
kyotohansokutsushin.seesaa.net
文献で調べるという事は大切なのだと、改めて思った次第である。
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昨年の記事はこちら
*1:本来なら祭りだから電車で行って終わった後に一杯呑みたいところなんだけど、全ての行事が終わった後だと終電が終わっている可能性が高いので毎年泣く泣く車で出かける