先日、長岡京市にある恵文社バンビオ店が閉店するというニュースを目にした。
恵文社といえば、本好き・本屋好きの間では一乗寺にあるお店が有名だけれど、系列のバンビオ店もそちらに負けず劣らずの個性派書店という印象。
誤解を恐れずに書くなら、一乗寺の棚を雰囲気はそのままに間口を広く揃えたような展開。
品揃えとして雑誌と子供向けの本、そして漫画の品揃えが充実していた印象。
そこにセンスの良い選書や雑貨が並び、ここでしかない店の雰囲気ができあがっていた。
個人的には一乗寺の店よりもこちらの方が好みの店だったので、以前はたまに訪れていたのだけれど、子供ができて以来家から少し遠い事も数年ほどご無沙汰していた。
そんな中での閉店の報。
いてもたってもいられず、同じくこのお店が好きだった妻と子供を連れて行ってきた。
数年ぶりに訪れた店内は、棚の配置などパッと見には以前とあまり変わった様子もなく、児童書・絵本のコーナーには子供連れが何組か。
一方、一般書や雑誌のコーナーは日曜の昼前という事を考えても少し寂しい客入り。
子供と一緒に本を何冊か選び、店内を見て回って退店してきた。
やはり書店業界、どこも厳しいのだろう、時を同じくしてこのバンビオ店の閉店と同じ日に京都市内では寺町通の喜久屋書店漫画館が閉店するニュースも入ってきたし、先日は天王寺のMioという商業施設に入っていた旭屋書店も閉店した。
商業施設内での都合という意味で、書店自体の都合で閉店したのとは少し意味合いが変わるけれど、京都駅の三省堂も無くなったし、もう少し前になると四条河原町にあったFutaba+とブックファーストという向かい合った2軒も閉店した。
実際私はこの目で見てないからなんともいえないけれど、恵文社の本店的位置づけになる西大路店も2階フロアの営業を止めたと聞く。
無くなる店もあれば新規開店の動きもあって、年が明けて3月には四条烏丸に新しくできる京都経済センター内に大垣書店がオープン。北大路にあった本店機能を移転させるそうである。
【2019/3/16】京都本店 開店 のお知らせ大垣書店 | 大垣書店
来年、再来年とこのあたりの書店界隈はどうなるんだろう。
ネット書店や電子書籍も利用しないわけではないけれど、本屋の雰囲気そのものが好きで可能な限りリアル書店に足を運んで紙の本を購入したい人間である私は、この先の事について無責任な客の立場だけれども色々と思いをめぐらせる
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