中央本線の恵那駅から明智鉄道に乗り、途中の岩村駅で下車をした。
岩村駅から徒歩すぐで、城下町の街並みが現れる。
この先に岩村城という山城があり、ここはその元に栄えた城下町の風情が色濃く残る街並み。
岩村城というのは戦国時代女城主が治めていたそうで、この町は女城主を観光施策の柱にしている感じがする。
また、町並みがNHK朝の連続ドラマ「半分、青い。」の舞台にもなったそうで、番組関連のポスターなどもそこかしこに。
そんな岩村の町は、山城だけあってゆるやかな上り坂の両側に土産物屋や商店が連なっている。
飛騨高山や、妻籠、馬篭のような古い町並みで観光地化されているものの、それに比べれば観光客の姿も少なく、のんびり町並みが散策できる。
(顔出しの位置はここでいいのかと一瞬考えてしまう顔出しパネル)
(殿様はそもそも通用門を使うのだろうかという疑問が)
この日、土曜にも関わらず多分観光客目当てだろうというお店が何軒か臨時休業しており、何かあるのかなと思っていたらとある店の前で貼り紙を発見。
慶事ならしょうがない。小さい町なので親戚や縁者が狭いエリアに集まっている事もあるのだろう。
思いのほか距離のある古い街並み。
さすがに上の方まで歩いてくると人影もまばらになってきた。
帰りの列車の時間も気になりだしたのでこのあたりで引き返す。
その名も女城主なるお酒を造っている蔵元で、各種お酒の試飲と直売もやっておられる。
運搬用のレールに沿って、鰻の寝床のような奥へとても長い建物の中を自由に見学する事ができる。
旅番組や情報番組でも度々紹介されるのか、中には芸能人のサインもずらり。
その中からわざわざ宮地佑紀生に目が留まってしまう私の目もどうかしているけど、隣は鉄道タレントの木村裕子さんだったからよしとしよう(何が?)。
何種類か試飲をして土産に純米大吟醸スパークリングにごり酒を土産に購入。
甘酒ソフト(ミニ)は、それまで辛口の日本酒の試飲をした直後だとお酒の風味があまり分からず失敗したかな。
岩村でのお土産にはカステラを購入。
なんでもこのあたりは長崎から伝えられたカステラが名物らしく、3店舗ほどが製造販売をしているらしい。
その中から今回は松浦軒本舗さんに立ち寄り。
いよいよ列車の時間が迫ってきたので早足で駅へ急ぐ。
帰りは古い町並みの1本裏手の田畑を眺めながらの道から。
本当は駅内で食べられる岩村駅丼を昼食にと思っていたけれど、とてもそんな時間は無く。
焼肉専門店が経営しているらしく、こんなローカル線の駅舎内でホルモンが冷蔵庫に入って売っている駅もなかなかあるまい。
写真見るだけで美味しそうだし、これは再訪せねばなるまい。
「恵那方面通票仮置場」の文字が見える、タブレット交換の名残を感じながらやってきた電車に乗り先へ進んだ。