昨年末のNHK紅白歌合戦。
米津玄師さんが中継で歌唱した場所という事で、一気に知名度の上った感のある大塚国際美術館。
我が家は過去2回訪れていたので、中継の冒頭長い階段と扉が開いて中の礼拝堂が見えた瞬間、何処で歌っているかピンときたものでした。
そんな大塚国際美術館に3度目の訪問。
昨年は美術館こそ行かなかったものの、徳島市内へ日帰り観光に訪れているので、ここ数年なんだかんだと毎年のように訪れている徳島県。
朝7時に京都を出て、淡路のサービスエリアで快晴の明石大橋を眺めながら朝食を食べ、ついでに淡路名物のたまねぎスープ*1を買うなど休憩を挟んで2時間半ほどで大塚国際美術館へ。
日本一高いといわれる入館料*2を払い、長い長いエスカレーターをのぼり、館内へ入ると正面がシスティーナ礼拝堂。
米津玄師さんの歌唱が行われたホールがこちらで、脇にはちゃんとその案内が貼ってありました。
礼拝堂を出て、次に目に飛び込んでくるのはT.M.Revolution西川貴教氏。
現在開催中の『アートコスプレフェス』というイベント、これは名画に描かれる人物の衣装を実際に着て記念写真が撮れるというものなのですが、西川さんはそのイメージキャラクターだそうで、実際に宣伝の為撮影した際に着ていた衣装も展示されていました。
(※11/24まで開催中)
~アートコスプレ革命、始まる~ #アートコスプレ フェス2019レボリューション A.C.Revolution
そんな西川さんを横目に、本格的な見学を開始。
やはり今回もNHKEテレで放送中のびじゅチューン!で紹介された作品を中心に鑑賞。
前回訪問時から、番組で紹介された作品も増えたのでリストを更新してみました。
(<>内はびじゅチューン!での曲名)
(★はびじゅチューン!曲での関連作品のうち、同美術館で展示があったもの)
※2019年9月時点での観覧順
美術館にも案内カウンターに作品リストがあるので参考にされるのもいいかもしれません(若干抜けや記載ミスがあった気もしますが)。
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わが唯一の望みの(「貴婦人と一角獣」より)
<貴婦人でごめユニコーン>
ヴィーナスの誕生/サンドロ・ボッティチェリ
<委員長はヴィーナス>
雪中の狩人/ピーテル・ブリューゲル
<雪中のフォーメーション<山>>
最後の晩餐/レオナルド・ダ・ヴィンチ
<最後の晩餐サンバ>
1500年の自画像/アルブレヒド・デューラー
<1500年のオーディション>
快楽の園/ヒエロニムス・ボス
<地元が快楽の園>
モナ・リザ/レオナルド・ダ・ヴィンチ
<お局のモナ・リザさん>
テュルプ博士の解剖学講義/レンブラント・ファン・レイン
<テュルプ博士の参観日>
ラス・メニーナス/ディエゴ・ベラスケス
<ラス・メニーナス開演前>
真珠の耳飾の少女/ヨハネス・フェルメール
<真珠の耳飾のくノ一>
★デルフトの眺望
牛乳を注ぐ女/ヨハネス・ フェルメール
<何にでも牛乳を注ぐ女>
四季(夏)/ジュゼッペ・アルチンボルド
<夏野菜のランウェイ>
大睡蓮/クロード・モネ
<睡蓮ノート>
ヒマワリ/フィンセント・ファン・ゴッホ
<ひまわりがお掃除しちゃうわよ>
★アルルのゴッホの部屋 ※展示場所はヒマワリと異なる
民衆を導く自由の女神/ドラクロワ
<民衆を温泉に導く自由の女神>
ムーラン・ド・ラ・ギャレット/オーギュスト・ルノワール
<潜入捜査inムーラン・ド・ラ・ギャレット>
笛を吹く少年/エドゥワール・マネ
<火消しが来たりて笛を吹く>
★エミール・ゾラの肖像
★ナナ
★バルコニー
★フォリー・ベルジェールのバー
(★オランピア びじゅチューン!では作品名のみ)
フォリー・ベルジェールのバー/エドゥアール・マネ
<人を真似る瓶>
カフェにて/エドガー・ドガ
<エスパーカフェ>
★舞台の踊り子(エトワール) ほか
グランド・ジャット島の日曜日の午後/ジョルジュ・スーラ
<月曜日モンスター>
オフィーリア/ジョン・エヴァレット・ミレー
<オフィーリア、まだまだ>
接吻/グスタフ・クリムト
<崖のぼり、のちキス>
リンゴとオレンジ/ポール・セザンヌ
<出会えないリンゴとオレンジ>
叫び/エドヴァルド・ムンク
<ムンクの叫びラーメン>
我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか/ポール・ゴーギャン
<レーサーはゴーギャン>
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ざっとこんなものでしょうか。
抜け、漏れがあったら多分妻からツッコミが入るでしょう(入りました)。
これだけの作品、複製陶板とはいえクオリティはものすごく高く、何より本物と同じサイズで見られるというのがいい。
例えばスーラのグランド・ジャット島の日曜日の午後は鑑賞スペースを広くとってあるので、作品に近づいて点描の技法を鑑賞もできるし、ぐっと後ろに下がって1枚の絵としての全体の観察もできる。
また例えば、ヒエロニムス・ボスの快楽の園は実物と同じく扉の表面と中面に作品が描かれ、それが一定時間で自動的に開閉するので本物の雰囲気を理解する事ができたりします。
そんな感じでじっくり作品を見つつ、子供のコスプレを写真に撮ったりして、気がつけばお昼時。
館内何箇所か食事できるところがあるけれど、前回同様朝イチで館内に入ると丁度このあたりでお昼時になる、という事でB2階にあるカフェ・ド・ジヴェルニーで昼食。
ここは食事メニューは3種類に絞り、混雑していてもスムーズなオペレーションで客にストレスを感じさせないあたり好感が持てるお店。
今回いただいたのはヴィーナスカレー1000円。
ボッティチェリ作・ヴィーナスの誕生をイメージして貝殻型のお皿にホタテフライ。
横に添えられたラタトゥイユにさつまいもが入っているのが鳴門ならではでしょうか?
カレーは大塚グループの大塚食品のボンカレーを使用しているのかは分かりませんが、まあ美味しいカレーでした。
食事をして鑑賞再開。
広大な館内は順路どおりに見学すれば歩行距離は4kmになるともいわれるこの美術館。
10時頃に入館して、昼食を挟んで結局すべて見学し終わったのは15時頃でしたでしょうか。
さすがにこれだけ見て回ると脚の疲れもなかなかのもの。
そういえば先日新聞広告で旅行会社の記事があったのですが、日帰りバスツアーでホテルでのランチの後、美術館スタッフの解説付で“たっぷり”3時間見学というものが載っているのを見かけたのですけれど、いやいやいや、3時間はたっぷりじゃないだろうという感想を持たざるを得ない大塚国際美術館。
最後は売店で特産の鳴門わかめを購入して帰路へ。
そういえば売店にワインは置いてありましたが、徳島名物のすだち焼酎が置いて無かったのが無念でありました