京都右往左往

京都で彷徨っている

子供が宇治について学習したので現地へ連れて行ってみた

アレなウイルスがアレな事もあって、旅やおでかけをしてもすぐにブログにアップするのは気が引けるような心情で、そんな事をしていると元々の遅筆に拍車がかかるわけで、いつとは申しませんが数ヶ月前の事。
 
京都市内の公立小学校に通う我が子、先日は地域の学習という事で琵琶湖疏水について学んできたと思ったら、今度は宇治についての事を学んできたそうです。
そういえば宇治というのは近い割にちゃんと連れて行った事が無かったので、予定の無い休日の午後からフラっと家族でおでかけしてきました。
 

JR奈良線で宇治へ

今回は子供が授業の中で習った、JR宇治駅前にあるという茶壷型の郵便ポストを見たいという事だったので、まずはJR六地蔵から奈良線に乗ります

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京阪の六地蔵駅はここ最近に限ると年に1回利用する程度なのですが、JRの六地蔵を利用するのはヘタしたら大学生の時以来な気が。
 
奈良線の複線化工事に関連して駅前広場が工事中の六地蔵駅から、やってきた205系普通城陽行に乗車します。
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高校時代は通学に毎日使っていた奈良線ですが、乗らなくなってウン十年。
当時は城陽行なんていう運用があったかどうかの記憶も定かでは無いくらい久しぶりの奈良線
 
205系、これもあまり乗り慣れない車両。
私自身は頻繁に鎌倉方面へ出かけているので、多分新横浜から横浜線を利用する時に乗車しているとは思いますが、関西圏で乗るのは初めてじゃないかな。
 
今はインターネットを使えば簡単に車歴を調べられるので便利な時代なので調べてみると、1986年と国鉄時代に製造された車両だそう。貴重な国鉄型ってやつですかね*1
ロングシートに揺られ、さっそく車窓に時折現れる茶畑を眺めていると10分ほどでJR宇治に到着。
 
奈良線のこの区間は比較的街中を走りますが、道路や家の脇のちょっとしたスペースにも茶畑が点在しているのが車窓からも見えて、お茶処というのを感じさせてくれます。
 

JR宇治駅

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特徴のある反り返った屋根の形は、やはりご当地宇治市が誇る平等院鳳凰堂をイメージしているそう。
駅前ロータリーの一角になかなかの存在感で鎮座する茶壷型の郵便ポストを見てから、いざ散策開始。

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ここ1年ほどの傾向でしょうが、やはりというか駅から平等院へ続く道に観光客の姿は少なめ。
沿道のお店も休業しているところがちらほら目についたりで、歩き易いのはいいけれども少し寂しげな界隈を10分ほど歩いて平等院へ到着。

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平等院

言わずと知れた宇治を代表する観光地。
確か学生時代に一度来た筈なのですが、ほとんど記憶に残っておらず気持ち的には初訪問に近い感覚

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藤原道長・頼道親子、国風文化、「この世をば・・・」の歌など、社会や日本史の授業で習った単語が断片的に思い出されますが、系統立てて時代背景や時系列、人間関係なんかを説明しろと言われるともう記憶が曖昧になっていたり。
 
このあたり、近い将来子供も授業で習うだろうからちゃんと説明できるようにしておきたいなと、山川の教科書とか資料集を買うのもいいかな・・・などと思いながら境内を散策

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天気はポカポカと穏やかで風もなく、池に映った鳳凰堂の姿も美しい。
多分、アレなウイルスの流行前なら鳳凰堂の真正面から写真を撮ろうにも大混雑だったと想像できますが、今は余裕をもってベストポジションからゆっくり鑑賞ができました。
 
鳳凰堂の正面から拝観順路に沿って歩くと自動的に通されるのが鳳翔館という、いわゆる寺宝館。
2001年開館との事で、私が以前来た時は無かったと思われます。
 
現在鳳凰堂の屋根の上で金色に輝いている鳳凰像はレプリカで、国宝である本物はこの建物の中で間近に鑑賞する事ができます。
そして出口にはミュージアムショップというか土産物売店
この売店、こういう寺社に併設のものとしては取り扱い商品も硬軟様々に種類が多く、いちいちセンスがよくて他の多くの寺社の売店とは一味違う印象。
信販売もやっているようです。
 

スターバックス

平等院見学を終え、おやつ時だったので向かいにあるスターバックスコーヒー京都宇治平等院表参道店へ

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こちらはスターバックスリージョナルランドマークストアという、一般的なスターバックスコーヒーの店舗とは趣の違うコンセプトストア
 
スターバックス リージョナル ランドマーク ストア」は、日本の各地域の象徴となる場所に建築デザインされ、地域の文化を世界に発信する店舗の総称です。訪れる人々がその地域の歴史や伝統工芸、文化、産業の素晴らしさを再発見し、その発見を通じて地域へ絆を感じられるよう、様々なローカルのデザインエレメントを織り込んでいます。

 

木の温かみを生かした天井と切妻屋根が印象的。
店内からは見渡す限り一面の開放的なガラスの向こうに箱庭や枯山水、それに店のすぐ横にある平等院の木々が見えます。
季節によっては紅葉や桜を眺めながらお茶ができるのでしょうか。
 
平等院の中は広い境内という事もあいまって人の多さは感じなかったのですが、こちらは店内も外のテラスも結構な賑わい。
この時期にしては気温も暖かかったので、外のベンチに空きを見つけてフラペチーノで休憩。
次は店内でゆっくりしたいもの。
 
休憩を終えてそろそろ帰路へ。
車道と歩道の間に植えてあるお茶の木が一部植え替え中なのか、少し景観の寂しい宇治橋を渡って、帰りは京阪宇治駅へ。
宇治橋を渡っていると、併走する線路にJRの221系が走っていきました
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 京阪宇治駅

宇治橋を渡るとすぐにあるのが京阪の宇治駅

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コンクリート打ちっぱなしのなかなかモダンなデザインです。
なんでも駅としては初のグッドデザイン賞を受賞しているそうで、調べてみると若林広幸氏という方の設計だそう。
 
この方、元々は陶磁器メーカーたち吉のプロダクトデザイナーだったそうですが、その後独立して建築方面のお仕事をされたそう。
鉄道関係のお仕事で言えば、南海特急ラピートもこの方のデザインだそうで、なるほどこの駅と同じく個性的なデザイン。
 
切符を買おうと券売機の前に行くと、こんな貼紙がありました。

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京都駅までのご案内
1当駅→京阪黄檗→JR黄檗奈良線
3当駅→徒歩約10分JR宇治
 
1と2はまあ分かりますし、更に京阪を東福寺JR奈良線に乗り換える方法もあるとは思いますが、なんといっても3の京阪を使わずJRの駅まで歩く方法を京阪の駅で書くあたり良心的というかなんというか…。
 
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ホームに上がると京阪10000系が停車中。
宇治線ワンマン運転なのですね。
なかなか素敵なVVVFサウンドを響かせながら発車し、10分とかからず六地蔵へ到着。
 
普段近すぎてなかなか行く機会の無い宇治でしたが、いざ行ってみるとやはりいいところでした。
 

 

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*1:このへん、鉄道旅は好きだけれど車両に関してはあまり興味が無かったので知識が浅い