夜の宮川町と花見小路を徘徊する
新しいカメラを買ったら撮りに出かけたいのが人情というもの。
前回は夜の先斗町と宮川町を撮り歩いたけれど、その数日後に今度は宮川町から花見小路あたりを撮り歩いてきた。
今回は、前回も少し使ったRX100M3に搭載されている手持ち夜景モードで基本的に全て撮影してみた。
まずは川端松原あたりに車を停めて、宮川町を花見小路方面に向けてブラブラと。
このあたりから花街でいうと祇園甲部のエリアになってくる。
この写真のみ車を流したかったのでシャッタースピード優先モードで撮影。
手持ち夜景モードはF値やSS、露出補正等ができずjpegでのみ記録されるので、そのへんは割り切って使う事にはなる。
ここからは再び手持ち夜景モード。
天狼院書店という本屋、名前は聞いた事があって気にはなっていたのだけれど場所を把握しておらず、こんな場所にあったのか・・・という発見も。
22時までやっているようなので、また訪れようか。
こういう写真って数をこなさないといけない気がするので、また時間があれば撮りに出かけようと思う
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「アサヒカメラ2017年11月号」を読んだ
一線で活躍する写真家の、人それぞれの撮影論を見るのが好きだ。
技術のハウツーもさることながら、その写真家がどんなテーマに惹かれて、その写真を撮るためにどんな手法を取っているか。
いわば写真家の頭の中を覗き見るような文章だったり映像に興味がある。
そういった意味で、今号の特集「これがスナップだ」では特集154ページに渡って本当に多くの写真家の多種多様な作品、作風、そして写真に対する想いを垣間見る事ができた。
また、スナップ写真の名作写真集の解説や写真家の系譜などは、もしかしたら写真の専門学校のような所でやるような内容なのではないだろうか?
このへんをまとめて学べたようで、写真に関しては独学の自分には有り難い。
読んでいて特に、冒頭の森山大道の
「削っても削っても、現実は減っていかないしね。深く掘ったって面白くないから。表面をきりなく撮ってる。」
「普通に撮る。それが一番写真かな、と思っているところがあるから。」
などという言葉が、シンプルなようで奥が深いなと思った。
(文中敬称略)
PHOTO FORESTに参加した
京都は東山二条にある写真ラボPhotolabo hibiさん。
デジタルはもちろんフィルムにも力を入れておられて、現像・プリントからなかなか手に入りにくいフィルムの購入など、私もよくお世話になっている。
そんなhibiさんの主催でPHOTO FORESTというイベントがこの金・土で開催された。
烏丸今出川のバザールカフェというカフェの広い庭に、ポストカード・Tシャツ・タペストリーにそれぞれ写真をプリントして野外展示をするというもの。
今回、私もタペストリー枠で出品したので、土曜日にお邪魔してきた。
広い庭に数多くの作品が風に揺れている光景は壮観。
ひとつずつの作品をじっくり見るのもいいんだけれど、全体の空間としてその空気を感じるのがとても心地いいイベントだった。
会場にいた人みんなが笑顔だったのが印象的。
それは店主ご夫婦の人柄と、普段から写真を楽しむためのアレコレを考えておられるお店に集ったお客との良好な関係が生み出したものなのかもしれないと思いながら、風に揺れる写真達を眺めていた
新しいカメラで夜の花街を徘徊する
コンデジを新調した。
買ったのはソニーのDSC-RX100M3という機種。
SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 III 光学2.9倍 DSC-RX100M3
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これまで同型機の初代を使っていたのだけれど、使っていくうちにチルト液晶を使いたい場面が多く、またEVFも欲しくなっていたので、中古で箱なしの出物を店頭で見つけた瞬間に買っていた。
そんな訳で、新しいカメラを手に入れれば撮りに行きたくなるというのが人情というもの。
当面昼間はなかなか撮り歩く時間が取れないので夜の写真散歩に行ってみた。
向かった先は京都・四条界隈。
ますは先斗町を四条から北へ向かう。
ひとまずMモード・ISOオート・f2・SS1/80に固定して、都度露出補正をしながら撮影後RAW現像でそれぞれ明るさなどを調整してみたけれど、夜の街撮りでも全然使える感じで頼もしい。
先斗町を路地を行き来しつつ木屋町の旧立誠小のあたりまで上って、また下る。
四条に戻ってきたら今度は川端通を下がって宮川町へ。
こちらは先ほどの先斗町に比べてグッと光量が落ちるから撮るのが難しい。
それでも夜の宮川町は初めて歩いたけれど、22時を過ぎたこの時間では観光客も皆無に近く、時折飲み屋からの帰宅客の姿と芸舞妓さんの下駄の音だけが聞こえる静かな街並み。
昼間のごったがえす京都にうんざりする向きにはおすすめかもしれない。
このあたりからカメラの設定でシーンセレクションモードの「手持ち夜景」を試してみた。
何枚か自動で高速連写し、カメラ内で合成をするとの事。
jpegでしか記録されないのだけれど、気軽なスナップフォトなら充分すぎる写りではないかなと思う。
最後、これは再びMモードでRAWから現像。
このところ、昼間になかなか撮りに行く時間が取れないのだけれど、このカメラを持ち出して夜のスナップに精を出そうかなと思う。
・・・それにしても舞妓さんは恐れ多くてマトモにカメラを向けられないなぁ
京都 五花街―祇園甲部 宮川町 先斗町 上七軒 祇園東 (SUIKO BOOKS 157)
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京都文博で絵画の愉しみ、画家のたくらみを鑑賞
草土社展に出品された『切通しの写生(道路と土手と塀)』は劉生の風景画の代表作の一つである。
1917年(大正6年)、結核を疑われ、友人武者小路実篤の住んでいた神奈川県藤沢町鵠沼の貸別荘に転地療養の目的で居住(結核は誤診だといわれる。庭に土俵を設け、来客と相撲に興じた)。1918年(大正7年)頃から娘の岸田麗子(1914年~1962年)の肖像を描くようになる。
孫くらいの繋がりの方が自分と同じ時代に生きていると思うと、これまで自分の中で「教科書の中の人」でしかなかった 岸田劉生という人がぐっと現実味を帯びて感じられて、やはり色々な物事は知識欲を持って調べてみると面白い事があるなと思ったし、今はわざわざ図書館に足を運ばなくてもインターネットを使って簡単に調べがつくので有難いものだと思うのである(オッサン臭いな。まあオッサンなんだけど)
#京都文化博物館 で開催中の「絵画の愉しみ、画家のたくらみ―日本近代絵画との出会い―」では #岸田劉生 の「毛糸肩掛せる麗子肖像」にちなんだ暖かい毛糸のショールを販売中。これからの季節にぴったりの一品。作品鑑賞の記念にどうぞ!https://t.co/isyIaTlhF6 pic.twitter.com/f5dU2uzhco
— 日経文化事業部 (@artnikkei) 2017年10月4日
「京都で考えた /吉田篤弘」を読んだ
これまで読書記録を月ごとにまとめてかいていたのだけれど、いかんせんこのところ個別記事を書いている余裕もネタもないので一冊づつ読んだ本を個別にアップする事にした。
そんな訳でまず紹介するのは吉田篤弘さんの「京都で考えた」。
クラフト・エヴィング商會、そして吉田篤弘さんは、読書好きの家内が毎回新刊が出る度に欠かさず購入する作家である。
昨年は東京の世田谷文学館限定で発売された本も、代理で私が買いに行った。
そんな氏の新作はタイトルに京都という名のついたもの。
そして京都先行発売があり、恵文社一乗寺店では作者を招いたトークショーが行われるという事で、家内はいそいそと同店に赴きトークショーを堪能してサイン入りの本を購入し幸せそうに帰宅した。
私も本好きとはいえ、好みのジャンルが彼女とは若干異なるので氏の本を拝読した事はなかったのだが、せっかくなのでこの機会に彼女が読み終わったタイミングで読ませてもらった。
文中、イノダコーヒ*1やら大徳寺の松風、今宮神社のあぶり餅*2など、具体的な場所や商品が出てきて、京都案内の趣が多少はあるのかもしれないが、大半は作者が京都で何をどういうふうに考えているかという内容で、作者が京都でどういう場所に立ち寄っているのかなどというファン心理がもしあるならば、その期待にはあまり応えられないのかもしれない。
しかしこれはまぎれもなく作者が京都に来て何をしているのか、それを頭の中まで包み隠さず書かれたものである。
私はまだ、氏の他の作品を読んだ事はないのだが(さすがにこの機会に一度読まねばとは思っている)、もし氏の作品の愛読者なら著作のあれこれを思い出して、どういう思考経過で数々の作品が生み出されていったかが垣間見えるのではないのかな、と想像した