毎年のように撮影に出かけていた鎌倉・江ノ電界隈。
前回行ったのが2020年2月、まだアレなウイルスの影響がここまで長期化すると思っている人も少なく、私もそんな一人だったと記憶しています。
今なら海外からの観光客もいなくて、静かな江ノ電沿線を訪れる事ができるんじゃないか、そんな安直な気持ちで京都からのぞみに乗った記録をやっと今頃書き出したのは、次の鎌倉訪問の予定が具体化してきたから。
という訳で2年前の静かだった江ノ電沿線の旅行記にお付き合いください。
訪れたのは2020年2月11日の祝日。
行く事を決めたのが直前だったので、いつも利用するEX早特やJR東海ツアーズなどの格安プランも利用できず、京都駅の券売機で新横浜まで自由席特急券を当日朝に買っての移動。
京都駅始発の6時14分発のぞみ200号自由席は今まで見たことが無いくらいガラガラ。
富士山の見えるE席に座ったものの、途中の名古屋駅で並びのA~D席に誰も乗ってこず、非常にゆったりとした旅路。
天気は快晴、車窓から見える富士山にも雲ひとつかかっていませんでした
2時間かからず新横浜に到着。
横浜線のホームにあった立ち食いそばでサッと朝食を済ませ、横浜駅で横須賀線に乗り換えて鎌倉には9時8分着。
途中通過した北鎌倉の駅もガラガラに見えました。
一旦JR鎌倉駅の西口改札を出て、江ノ電の切符売場で一日乗車券「のりおりくん」購入。
9時12分の江ノ電藤沢行、502F+21F編成の502号車に乗車。
鎌倉駅出発時は車内の座席がさらっと埋まる程度の乗客も、長谷・極楽寺と停車する度にどんどん人は降りていって、稲村ヶ崎を過ぎる頃には車内はガラガラになり、ロングシートの向こうに海が見渡せるように。
以前このあたりを訪れた時に、
江ノ電の車内から車窓を撮る、という事を以前から一度やってみたいのだけれど、混雑する車内ではなかなか難しく実現した試しがない
と書いたのですが、期せずしてそれが実現した格好に
車窓と空いた車内を堪能し、鎌倉高校前駅で下車。
スラムダンクの聖地として近年は観光客や外国人旅行客でごったがえしていた踏切がこの有様。
午前9時半という時間を考えても、にわかに信じがたい光景でありました。
ここから徒歩で七里ヶ浜駅の方へ戻ってみます。
峰が原信号所で502Fと1101Fの離合。
冬の澄んだ空気に富士山もクッキリ見えました。
七里ヶ浜駐車場近くの定番撮影ポイントで江ノ電を撮影したところで、今度はまた鎌倉高校前方面に少し戻り、七里ヶ浜高校へ続く坂道のところで撮影。
日中ここで人も車も被らずに撮影ができたのはあまり記憶が無いかも
ひとしきり江ノ電の撮影に満足したので134号線を渡って海岸へ。
と、丁度満ち潮で階段の下まで波が打ち寄せていたので砂浜に降りる事はできず。
海も富士山も相変わらず美しい
そのまま極楽時坂切り通しを歩いて長谷方面へ。
御霊神社に久々に立ち寄りましたが、ここも人の姿はまばら。
このあと、聞く所によると境内の撮影が禁止になったそうで、こんな写真ももう撮れなくなったそうです
境内の外からは大丈夫なので、次もこういうアングルで撮る事になるでしょうか
御霊神社をあとに、長谷駅方面へ歩きます。
鎌倉大仏(高徳院)へ向かう道も、この人の少なさ。
少ないというか、いないと言った方が正しいか。
普段は買っても満員電車に乗るのを嫌って殆ど使わないのりおりくんを、ここぞとばかりに利用して行ったり来たり。
車窓から撮影した七里ヶ浜駐車場に行合橋、人も車も本当に少ない
峰が原信号所の行き違いで305とすれ違い。
江ノ島駅で下車
江ノ島駅前のピコリーノは冬の装い。
こののち、江ノ電自転車ニキ事件現場となり一躍有名になった龍口寺の前から路面電車区間を腰越駅まで歩きます(それにしてもwikiページまであるのか 江ノ電自転車ニキ - Wikipedia )
502F
10F
305F
これだけ車も人も被らず撮れたのは幸運でした。
腰越駅まで一駅散歩。
腰越からは先ほど歩いている時に撮った藤沢行305-1001の折り返し鎌倉行に乗車。
終点鎌倉で降りて、段葛の方へ。
時間もあまり無いので望遠レンズで鶴岡八幡宮を遥拝。
丁度この旅の直前に大河ドラマ・鎌倉殿の13人の製作発表が行われたのですが、この頃はあまりドラマを見ない人間なので「また鎌倉に人が増えるな・・・」程度の感想しか無かったものです
小町通は午後になって人出も増えてきましたけれど、それでも少なかった印象。
定番だけど、やっぱり買ってしまう鳩サブレをお土産に買って、14時38分の横須賀線で帰宅の途に。
朝に新横浜駅で立ち食いそばを食べて以降、結局飲まず食わずで歩き回り、昼食は帰りの新幹線でサンドイッチという有様。
折角鎌倉にいったんだからしらすとか海鮮とか食べたらいいものの、結局写真撮影に夢中になってしまった旅。
とにかく狙い通りに人の少ない江ノ電沿線を堪能できたのですが、これがこんなに長引くとは思いもせず。
次回訪れた時は人出も風景もどのように変わっているのか楽しみです