京都右往左往

京都で彷徨っている

あまりに鉄分が足りなかったので近江鉄道へ乗りに行った話

アレなウイルスがアレな事もあって、旅やおでかけをしてもすぐにブログにアップするのは気が引けるような心情で、そんな事をしていると元々の遅筆に拍車がかかるわけで、いつとは申しませんがこれは一年近く前の事。
 
あまりにも旅はおろか鉄道に触れない日々が続いていたのでほんの少しでもと、滋賀県近江鉄道へ向かいました。
 
この日は午後からの予定もあったので、始発駅の貴生川までは車を利用。
新名神高速道路信楽インターチェンジで降りて近江鉄道の起点となる貴生川駅までは京都からは30分ちょっと。
 
駅前に車を停めて、窓口で1日乗車券を購入。
まず乗車したのは貴生川駅6時14分発の米原行。 

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西武グループである近江鉄道の車両は基本的に西武鉄道で走っていたものを譲り受けて走っているということで、この802Fも元は西武の401系として首都圏を走っていたそう。
車両側面には鉄道むすめ・豊郷あかねさんのラッピング。
鉄道むすめラッピングの車両も各地で見かけるようになった印象がありますがどうでしょう?

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ガチャコン電車という愛称の通り、連結部の渡り板をガッシャンガッシャンと大きな音を響かせながら近江平野を走る電車。

 

3駅先の水口で下車してみました。
この駅は10年以上前に1度降りたことがあるのですが、その時の記憶通りなかなか味わいのある駅。
 
次の電車まで駅前をあてもなくぐるりと散歩します。

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駅前にあったポニー専用駐車場。

子馬を繋いでおく訳ではなく、ポニーという美容院のもの。

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滋賀県名物飛び出し坊やならぬ飛び出しキョロちゃん

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次にやってきた804Fは新名神高速道路の土山SAのラッピング車両。
鉄道のライバルともいえる高速道路のサービスエリアの広告ですが、このサービスエリアは近江鉄道の運営なので自社広告とも言えます。
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そんな土山たぬきの電車に揺られ、今度は日野駅で下車。

こちらの駅名標は名前にちなんで鉄道むすめ・日野せりかさんの絵入り。

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ここも一度降りたことがある筈なんですが、あまり駅前の記憶も無かったのでまずは改札を出て駅舎を観察。

以前訪れた時はこんなに綺麗な外観だったかなぁ?という印象。

もしかしたらリニューアルしたのかもしれません。

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駅前を散策。

調べてみると、中二病でも恋がしたい!の舞台となった旧小学校の最寄駅らしいです。

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近江日野商人の街だそうです。

しかし蒲生氏郷公で大河ドラマを作るというのは、まあ渋沢栄一も大河の主人公になるくらいなので、無い話ではないのかな・・・?

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ホームに戻り、綺麗になったベンチに座り青々とした田んぼを眺めながらミンミンゼミの鳴き声を聞いていたら立ち上がる気を無くして、次の電車まで暫くぼーっとしました。
こんな時間がローカル線一人旅の醍醐味かもしれません。

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次の電車は805F。
車窓には長閑な田園風景。
今度は八日市線との分岐駅である八日市駅で途中下車。

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駅の吹き抜けにはご当地のお祭りである八日市大凧まつりにちなんで大きな凧が吊下げられていましたが、実際に祭りで使われる大凧はこんなものではなくもっともっと大きいようです。

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駅を出て駅舎を眺め、また改札をくぐります。
駅内にある近江鉄道ミュージアムは開館前だったので、またの機会に。

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ここからは八日市線(愛称・万葉あかね線)に乗り換えて、近江八幡方面へ。
この901編成は2代目あかね号という愛称だそうで、そういえば初代あかね号も乗った記憶がありますが、確かに同じカラーリングでした。
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八日市を出てすぐに、なんだか車窓に気になる建物が見えたので次の新八日市駅で下車。
この新八日市駅は大正時代に建てられた洋風の駅舎がまだ現役で、近江鉄道を旅する上では外せない場所。

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柱の看板に近江鉄道沿線の豊郷町にある酒蔵岡村本家さんの金亀(きんかめ)の文字。

最近知ったのですが、全国でも珍しい玄米を使った日本酒があるそうで、丁度一度飲んでみたいとおもっていたところ。 

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kin-kame.co.jp

 

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古い駅舎は蔦もいい感じで絡まっています。

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駅舎を堪能し、さっき乗ってきた路線を戻る形で八日市駅の方へ歩き出します。
 
歩くこと数分、先ほど車窓から見かけた建物はここでした。
近くに行ってみてもたばこ屋なんだか骨董屋なんだかよくわからない建物。

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ここまで来ると八日市駅もすぐなので、ひと駅散歩ということで更に歩きます。

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八日市駅に戻ってきました。

さっき外から中へ通った改札を同じ方向へもう1度入るという、タイムリープでもしているかのような感覚でホームへ向かうと、待っていたのは307F。
この車両はイベント列車に利用されることもあるそうで、毎年夏に開催されるビア電にちなんで生ビールを片手に持った鉄道むすめ・豊郷あかねさんが描かれていました。

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そのまま終点近江八幡駅へ。
さすが西武グループ駅名標と待合室はライオンズ仕様。

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午後からの予定もあったので今回の旅はここまで。

近江八幡から琵琶湖線草津線と乗り継いで車の停めてある貴生川に戻ると、草津線のホームには113系

最初は違和感しか無かった緑一色の塗装ですが、もういいかげん慣れたというか諦めました

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雨上がり、三室戸寺に紫陽花を見に

梅雨、6月。

となれば紫陽花を見に行きたくなるもので、昨年は大原三千院に行きましたが 今年はお隣宇治市三室戸寺へ。

305f.hateblo.jp

 

もう何度もこの時期に訪れている三室戸寺

8時半の開門から少し遅れて駐車場に着くと、既に結構な車が停まっていました。

みんな自粛疲れで外に出たい気持ちは分かる。

 

拝観料を支払い、まずは本堂の方へ。

今年初の試みとして、本堂へ向かう長い急な階段の半分を使って鉢植えの紫陽花を並べて昇り竜を表現したとの事

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本堂の回りも結構な人出。御朱印を求める長蛇の列も。

なんでもこの時期限定でアジサイ昇龍図(さっきの階段のやつですね)の御朱印もあるそうで、それは集めている方にとっては並びますね

www.mimurotoji.com

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本堂の周りには無数の睡蓮鉢が置かれています。

毎回ここへ来るたびに、睡蓮の葉の上の水滴を撮るのが紫陽花とならんで個人的な楽しみ。

今度は花の咲いている時期にも来たいなとずっと思っているのですが、なんだかんだとタイミングを逸して未だ叶わず

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三重塔とその周りの紫陽花を観賞したら、さっきの階段を降りていよいよアジサイ園へ

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6日の日曜日に訪れましたが、咲き具合は6分咲きくらいといったところでしょうか

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最初はα6500にシグマの18-200とつけて撮影していましたが、途中からはRX100M3の広角側でひたすら接写して楽しんでいました
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子供が宇治について学習したので現地へ連れて行ってみた

アレなウイルスがアレな事もあって、旅やおでかけをしてもすぐにブログにアップするのは気が引けるような心情で、そんな事をしていると元々の遅筆に拍車がかかるわけで、いつとは申しませんが数ヶ月前の事。
 
京都市内の公立小学校に通う我が子、先日は地域の学習という事で琵琶湖疏水について学んできたと思ったら、今度は宇治についての事を学んできたそうです。
そういえば宇治というのは近い割にちゃんと連れて行った事が無かったので、予定の無い休日の午後からフラっと家族でおでかけしてきました。
 

JR奈良線で宇治へ

今回は子供が授業の中で習った、JR宇治駅前にあるという茶壷型の郵便ポストを見たいという事だったので、まずはJR六地蔵から奈良線に乗ります

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京阪の六地蔵駅はここ最近に限ると年に1回利用する程度なのですが、JRの六地蔵を利用するのはヘタしたら大学生の時以来な気が。
 
奈良線の複線化工事に関連して駅前広場が工事中の六地蔵駅から、やってきた205系普通城陽行に乗車します。
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高校時代は通学に毎日使っていた奈良線ですが、乗らなくなってウン十年。
当時は城陽行なんていう運用があったかどうかの記憶も定かでは無いくらい久しぶりの奈良線
 
205系、これもあまり乗り慣れない車両。
私自身は頻繁に鎌倉方面へ出かけているので、多分新横浜から横浜線を利用する時に乗車しているとは思いますが、関西圏で乗るのは初めてじゃないかな。
 
今はインターネットを使えば簡単に車歴を調べられるので便利な時代なので調べてみると、1986年と国鉄時代に製造された車両だそう。貴重な国鉄型ってやつですかね*1
ロングシートに揺られ、さっそく車窓に時折現れる茶畑を眺めていると10分ほどでJR宇治に到着。
 
奈良線のこの区間は比較的街中を走りますが、道路や家の脇のちょっとしたスペースにも茶畑が点在しているのが車窓からも見えて、お茶処というのを感じさせてくれます。
 

JR宇治駅

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特徴のある反り返った屋根の形は、やはりご当地宇治市が誇る平等院鳳凰堂をイメージしているそう。
駅前ロータリーの一角になかなかの存在感で鎮座する茶壷型の郵便ポストを見てから、いざ散策開始。

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ここ1年ほどの傾向でしょうが、やはりというか駅から平等院へ続く道に観光客の姿は少なめ。
沿道のお店も休業しているところがちらほら目についたりで、歩き易いのはいいけれども少し寂しげな界隈を10分ほど歩いて平等院へ到着。

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平等院

言わずと知れた宇治を代表する観光地。
確か学生時代に一度来た筈なのですが、ほとんど記憶に残っておらず気持ち的には初訪問に近い感覚

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藤原道長・頼道親子、国風文化、「この世をば・・・」の歌など、社会や日本史の授業で習った単語が断片的に思い出されますが、系統立てて時代背景や時系列、人間関係なんかを説明しろと言われるともう記憶が曖昧になっていたり。
 
このあたり、近い将来子供も授業で習うだろうからちゃんと説明できるようにしておきたいなと、山川の教科書とか資料集を買うのもいいかな・・・などと思いながら境内を散策

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天気はポカポカと穏やかで風もなく、池に映った鳳凰堂の姿も美しい。
多分、アレなウイルスの流行前なら鳳凰堂の真正面から写真を撮ろうにも大混雑だったと想像できますが、今は余裕をもってベストポジションからゆっくり鑑賞ができました。
 
鳳凰堂の正面から拝観順路に沿って歩くと自動的に通されるのが鳳翔館という、いわゆる寺宝館。
2001年開館との事で、私が以前来た時は無かったと思われます。
 
現在鳳凰堂の屋根の上で金色に輝いている鳳凰像はレプリカで、国宝である本物はこの建物の中で間近に鑑賞する事ができます。
そして出口にはミュージアムショップというか土産物売店
この売店、こういう寺社に併設のものとしては取り扱い商品も硬軟様々に種類が多く、いちいちセンスがよくて他の多くの寺社の売店とは一味違う印象。
信販売もやっているようです。
 

スターバックス

平等院見学を終え、おやつ時だったので向かいにあるスターバックスコーヒー京都宇治平等院表参道店へ

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こちらはスターバックスリージョナルランドマークストアという、一般的なスターバックスコーヒーの店舗とは趣の違うコンセプトストア
 
スターバックス リージョナル ランドマーク ストア」は、日本の各地域の象徴となる場所に建築デザインされ、地域の文化を世界に発信する店舗の総称です。訪れる人々がその地域の歴史や伝統工芸、文化、産業の素晴らしさを再発見し、その発見を通じて地域へ絆を感じられるよう、様々なローカルのデザインエレメントを織り込んでいます。

 

木の温かみを生かした天井と切妻屋根が印象的。
店内からは見渡す限り一面の開放的なガラスの向こうに箱庭や枯山水、それに店のすぐ横にある平等院の木々が見えます。
季節によっては紅葉や桜を眺めながらお茶ができるのでしょうか。
 
平等院の中は広い境内という事もあいまって人の多さは感じなかったのですが、こちらは店内も外のテラスも結構な賑わい。
この時期にしては気温も暖かかったので、外のベンチに空きを見つけてフラペチーノで休憩。
次は店内でゆっくりしたいもの。
 
休憩を終えてそろそろ帰路へ。
車道と歩道の間に植えてあるお茶の木が一部植え替え中なのか、少し景観の寂しい宇治橋を渡って、帰りは京阪宇治駅へ。
宇治橋を渡っていると、併走する線路にJRの221系が走っていきました
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 京阪宇治駅

宇治橋を渡るとすぐにあるのが京阪の宇治駅

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コンクリート打ちっぱなしのなかなかモダンなデザインです。
なんでも駅としては初のグッドデザイン賞を受賞しているそうで、調べてみると若林広幸氏という方の設計だそう。
 
この方、元々は陶磁器メーカーたち吉のプロダクトデザイナーだったそうですが、その後独立して建築方面のお仕事をされたそう。
鉄道関係のお仕事で言えば、南海特急ラピートもこの方のデザインだそうで、なるほどこの駅と同じく個性的なデザイン。
 
切符を買おうと券売機の前に行くと、こんな貼紙がありました。

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京都駅までのご案内
1当駅→京阪黄檗→JR黄檗奈良線
3当駅→徒歩約10分JR宇治
 
1と2はまあ分かりますし、更に京阪を東福寺JR奈良線に乗り換える方法もあるとは思いますが、なんといっても3の京阪を使わずJRの駅まで歩く方法を京阪の駅で書くあたり良心的というかなんというか…。
 
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ホームに上がると京阪10000系が停車中。
宇治線ワンマン運転なのですね。
なかなか素敵なVVVFサウンドを響かせながら発車し、10分とかからず六地蔵へ到着。
 
普段近すぎてなかなか行く機会の無い宇治でしたが、いざ行ってみるとやはりいいところでした。
 

 

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*1:このへん、鉄道旅は好きだけれど車両に関してはあまり興味が無かったので知識が浅い

2021年 京都・滋賀で撮った桜まとめ

かなり久しぶり*1のブログになりました

 

観光地に行ってもリアルタイムでブログに書くのはどうなのかな、と思ったりする最近ですので、京都と滋賀で色々と撮った今年の桜、概ね終わったこのタイミングでまとめてみました

 

淀放水路

 今年の桜は伏見区の淀放水路から。
実はこの日、桜ではなく城南宮へ梅を見るつもりで出かけたのですが、着いてみると駐車場に入る車が大行列。

警備員さんにこれ以上路肩で並べないと誘導されて、仕方なく予定を変更して京都競馬場方面へ進路変更。
スタンドの長期改修中の為休業中で周辺道路もガラガラな競馬場のそばを通り、コインパーキングに停めてやってきたのがこちら。
河津桜とやってきた小鳥達の鳴き声を堪能しました

 

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成徳学舎

下京区高辻通にあるこちらは、以前京都市立成徳中学校として使われていた建物。
この校舎脇に「春めき」と呼ばれる早咲きの桜が植えられています。
本来卒業式の頃に咲くようにと植えられた早咲きの桜、今は統廃合でこの建物から卒業する生徒もいなくなり、更に今年は卒業式の時期よりも早く咲いてしまった「春めき」。

枯れた蔦の絡まったレトロな校舎との対比も見どころでしょうか。


そういえば今回撮影していて気がついたのですが、京都の美味しいケーキ店としてよく名前を聞くパティスリーエスさんはこの成徳学舎の向かいにあったのですね。

この日は早朝で開店前だったので次の機会に一度買ってみたいものです

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長徳寺

出町柳の駅近くにある長徳寺。
こちらのおかめ桜と寒緋桜も早咲きとして有名です。
山門前にある地蔵堂のガラスに反射する桜を皆さん撮影されますね。

撮影後は出町柳駅前にある柳月堂でパンを買って帰るのも抜かりなく

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一条戻橋

晴明神社にほど近い堀川の上にかかる一条戻橋。ここにも1本、早咲きの河津桜があります。

様々な伝説・伝承があるこの橋のたもとに誇らしげに咲く河津桜が印象的でした

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産寧坂~東山界隈

満開には少し早かった夜の産寧坂
時刻は夜の9時くらい。

例年ならこれくらいの咲き具合でも坂の上や下に撮影者や着物姿で「映える」写真を撮ろうとする人がそれなりにいたと思うのですが、平日とはいえこの日は私一人でした。

一昨年までの喧騒が嘘のようです

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その数日後、今度は早起きをして日の出の頃に。

さすがにこの時は他にも撮影者がいましたが、例年に比べれば人数はかなり少なかった印象。
ただ、今年は剪定されてボリュームが物足りないない感じになっていました。

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産寧坂に行った帰り道に、八坂の塔の望む枝垂れ桜。こちらは見頃には少し早く。

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更に東大路を渡って建仁寺で見かけた桜

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平野神社

平日の昼間に近くを通った時と、休日の朝の2回訪問。
早咲きの魁桜が丁度見頃でした。

例年ならこのあとソメイヨシノが満開になると花見茶屋が開かれて、のんびり散策というよりは花見宴会のイメージが強くかったので一昨年までは敬遠していたのですが、今年は開催されたのでしょうか?

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上品蓮台寺

平野神社の帰り、こちらは初訪問でしたが門を入って正面に見事な枝垂れ桜

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大石神社

山科にある大石神社。

こちらは枝垂桜と参道の桜並木が見事。

ポニーの花子さんが今年もお出迎えしてくれました

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祇園巽橋

例年ならこの時期飲み屋帰りの酔客と観光客で賑わう祇園巽橋も、今年は飲み屋帰りの人が通りすがりに花見をするくらいで落ち着いた雰囲気。

満開には少し早かったですね

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祇園白川

巽橋から鴨川の方へ向かうと白川沿いに桜のトンネルがあります。
今年は昨年に引き続き恒例のライトアップも無いので桜の下は人もまばら。

とはいえ街灯でそれなりに明るいので夜桜見物には十分でした

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高瀬川

祇園あたりの夜桜を見た帰りは高瀬川沿いを通って帰路へ。

このあたりも例年は酔客が花見がてらそぞろ歩きしている姿が目に付きますが、今年は皆無でした

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天孫神社

滋賀県大津市にある天孫神社。

こちらはこじんまりとした境内一面が桜に覆われて、満開時は圧巻の光景になります。

滋賀県庁に程近い大通り沿い、ビルや民家が立ち並ぶ中に突然この一画だけ桜で華やかに彩られた空間が現れるこの場所がお気に入りだったりします。
今年訪れた時は満開一歩手前でしたが、それでも頭上一面を覆う桜を堪能しました 

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琵琶湖疏水三井寺

琵琶湖から京都へ用水を運ぶ琵琶湖疏水

その大津側にあるトンネルの入口には一面の桜が植えられライトアップに多くの人が訪れますが、今年はやはり人出も少なめな印象。

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そこから坂道を上っていくと、園城寺三井寺)があります。

琵琶湖八景「三井の晩鐘」でも知られるこちらのお寺、山の斜面に広がる広大な境内のそこら中に桜が咲き誇る事で例年多くの花見客が訪れるお寺ですが、今年からは更に観月舞台という舞台上にアクリル板を置いて、桜の花の鏡面反射を楽しめるという趣向が始まりました。


夜に行ってみましたが、それを見学する為に20〜30分くらい並び、数人ずつ上げられる舞台上での見学時間は実質2分くらいだったでしょうか。

それだけ並ぶだけの価値がある美しさ・・・でしたが、舞台上は狭くソーシャルディスタンスが必要なこのご時勢では仕方が無いとはいえ、慌ただしい撮影となりました

 

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最後に

今年は昼間に撮りにいけるタイミングでことごとく雨にたたられたり用事があったりと近場で夜の写真が多めとなりましたが、今しか撮れない桜風景をあちこち撮りまわった春になりました

 

 

月刊京都2021年4月号[雑誌]

月刊京都2021年4月号[雑誌]

  • 発売日: 2021/03/10
  • メディア: 雑誌
 

 

 

*1:久しぶりな間にtwitterの方のユーザーネームを変更したのでこちらも統一したりしています

京都散歩写真 東山界隈

やっと暑さも和らいで、また時折カメラ片手に歩いている。

この日は朝から、よく散歩するコースの東山界隈へ。

カメラは身軽にRX-100M3とvivitar Ultra wide&slimで

 

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東大路を越えて八坂の塔方面へ。

時刻は朝の8時過ぎ

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そのまま八坂の塔へは向かわず脇道に逸れてウロウロと歩く

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京都で一番短いのではないかと言われる橋の下をくぐる

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八坂の塔の下へ出てきた

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坂を上り二寧坂の方へ

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振り返って八坂の塔

今までだとこの時間でも人がいない写真を撮るのに一苦労だった気がするけど、いまは労せずしてこんな写真が撮れるのはいいのだか悪いのだか

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二寧坂までやってきた

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通りがかるのは近隣店舗の従業員とおぼしき人が時折通り過ぎるのみ

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老舗甘味処の梅園さん。

開店時間中では見れない景色を見れるのも早朝散歩の特権

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産寧坂までやってきた

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チラリと見える清水寺五重塔

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清水寺、今は6時から拝観できるけれどまた次回という事で引き返す。

参道ではすみっコぐらしのキャラクターショップが開店に向けて工事中。

子供が好きなので、オープンしたら覗いてみようと思っている

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二寧坂まで戻ってきて、町家を改装したスターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店。

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軒の上に、シアトル1号店と同じく初代のロゴに描かれたサイレンの姿が。

これはスタバ好きとしてはテンションが上る

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さすがにガラガラなので初入店、とはいえTO GOだけど。

非売品というか展示品のこの団扇にひどく惹かれたり

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最後はいつも着物姿の女性達が映える写真を狙ってごった返していた八坂庚申堂の前を通って帰路へ

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久しぶりの朝の散歩は空気が澄んでいて、そして何より人にまったく遭遇しなかったので気持ちよく歩けた

 

夏の伊根 海と舟屋と台湾茶

夏の盛り、京都府北部の伊根町へドライブした。

Googleマップの経路検索で自宅から2時間半くらいで着くだろうという目論見が、海へ向かう行楽客は思いのほか多く、京都縦貫道の片側1車線区間でずっと渋滞に遭遇し、着いた頃にはお昼前。

 

まずは道の駅舟屋の里にあるレストラン舟屋で鯛めしの昼食。

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www.uminokyoto.jp

 

腹ごしらえを済ませたところで、高台にある道の駅から車を動かし、海の岸壁に作られた七面山駐車場に駐車。

 

以前来た時は海岸沿いに有料の駐車場は無かったように記憶しているんだけれど、あれから数年で整備されたようで、安心して停めるところができたのはありがたいばかり。

 

車を停めて、伊根の街並みを散策。

昔ながらの漁師町の風情、そしてなんといっても日本でここだけにしか無いといわれる舟屋群。

建物の1階がそのまま海と繋がっていて、漁船がそこから直接出入りできるという珍しい作りの建物が立ち並ぶ。

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そんな伊根の舟屋の中の1軒に、台湾茶の専門店靑竈(チンザオ)さんがあった。

舟屋の1階、まさに舟が置かれているべき場所にテーブルがあり、海を間近に感じながら台湾茶を頂く事ができる。

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まったくの下調べ無しに飛び込みで入ったところ、正直メニューも無く店主と相談で茶葉を決め、会計をするまで価格が分からないなど少々とっつきにくく感じるところもあるけれど、最初の提供と淹れ方の説明のあとはお店の方も店内の別の場所に引っ込まれて、海の音と鳥の鳴き声と、並びの舟屋に住んでいる家族の(主に子どもの)水遊びに興じる歓声を聞きながら、1時間近くポットのお湯が無くなるまで何煎も何煎も、その度に変わっている茶葉の味と風味を楽しみ、時折海辺に立って潮風を感じ、また椅子に戻ってお茶を飲む。

 

 実はこのあと天橋立舞鶴にも足を伸ばそうかとも思っていたのだけれど、ここで贅沢な時間を過ごしたので満足してしまった。

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たまにはこんな休日もいいんじゃない、と思いながら店をあとにする。

靑竈さんのお隣にあるのは伊根で唯一の酒蔵である向井酒造さん。

 

女性杜氏さんが頑張っておられる蔵だそうで、古代米を使った「伊根満開」というお酒をお土産に買いたかったんだけど、コロナの影響で当面こちらでの試飲と販売はお休みされているそうで残念。

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長閑でのんびりとした夏の一日だった

惜別・西武大津店

西武大津店が閉店した。

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www.lmaga.jp

 

私が生まれる前、父の家族は大津に住んでいて親戚も大津に多かったので、私が生まれてからも百貨店に行くとなれば京都市内の大丸や高島屋より大津の西武に行く事が多かった*1


当時は週末になれば周辺の道路も渋滞して本館併設の駐車場はいつも満車。
毎回連絡通路で結ばれた別館の駐車場に車を停めていた事を思い出す。

 

別館駐車場と本館を結ぶ連絡通路では、何故か訪れるたびに珍味の販売会をやっていたような記憶がある。
塩辛やスルメのしょっぱい匂いを潜り抜けて買物に向かう。
私が西武大津店を思うとき、真っ先に思い浮かぶのがあの珍味の香りなのだ。

 

親がお中元、お歳暮の品定めに行くのに連れて行っってもらった事もあるし、イベントホールで毎年のように開催されていた駅弁大会に行った記憶もある。

 

買い物が済むと、お楽しみはレストランでの食事。
6階7階がレストラン街で、そういえば祖父に連れられカウンターで寿司を板前さんに注文して食べるという体験を初めてしたのもここだった*2


正直その寿司屋以外は、何処でどんな料理を食べたかという記憶はあまり残っていないけれど、それよりも強烈な印象に残っているのはやはりバードパラダイス。

 

吹き抜けの1角に2フロアをぶち抜いて作られたガラス張りの中に、色んな鳥が放し飼いにされていた。

百貨店の中で鳥が飼われているというなんとも異空間な感じは今でも忘れられない。

 

広々とした吹き抜け空間を上から見下ろせる構造は、百貨店としては時代の先を行くデザインだったんではないかなと思う。

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正面の緑の三角形の部分に南国風の植栽があって鳥がいた

 

デザインといえばその外観にも触れないわけにはいかない。
設計したのは菊竹清訓氏。


あまり建築については詳しくないので調べてみたところ、私が知っている建物だとエキスポタワーやパシフィックホテル茅ヶ崎などが氏の設計だそう。

エキスポタワーは茨木にあった親戚宅のベランダからその異様な風貌をよく眺めていたし、パシフィックホテル茅ヶ崎といえば私が大好きなサザンオールスターズの曲・ホテルパシフィックのモデルとなった場所。

この2つの建物は同じ建築家が設計したと言われれば、確かになるほどと気がつく意匠であると思う。

 

他にも、昨年訪れた静岡県長泉町にあるクレマチスの丘にある井上靖記念館ベルナール・ビュフェ美術館も氏の作品だと聞くと、俄然訪れたくもなる。

 

閉店後は取り壊されて跡地はマンションになる予定だそうで、あの特徴的な外階段も見納めと思うとカメラを向けずにはいられなかった。

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成人してからは、地元京都のふたば書房がお洒落で意欲的な店舗を出店したので本を買いに行ったり、改装されて子供用品をメインに据えたフロアで買い物をしつつ巨大遊具で子供を遊ばせたりもした。
そう思うと、我が家は祖父母の代から子供まで4世代に渡ってお世話になったという事になる。

 

寂しいけれど、こういうものは栄枯盛衰で流行りがあれば廃れる時も来る。

正直跡地はマンションになるし、隣にあった大津パルコの跡もまったく魅力のないショッピングセンターになってしまったので当分このあたりに用事は無くなると思うけれど、この前の道は頻繁に通るし、すぐ近くの湖岸を散策する事もよくあるので、西武大津店の思い出は私の中で風化する事はないんだろうなと思っている

 

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*1:伊勢丹は当時まだ無かった

*2:名前もまだ覚えている。寿司田といった。まだチェーン店として各地にあるらしい